BreakingNewsEnglishというサイトに2月19日付けで「University staff asked not to say 'mother' and 'father'」という教材がありました。オンライン英会話のネタとしては面白いですが、これはいくらなんでも極端でしょう。

英語学習者ならgender-neutral languageという表現を聞いたことがあると思います。言い換えの代表例を挙げてみました。このあたりは既に定着していますし、右側の表現を使うことに違和感を覚えません。

businessman → businessperson
chairman → chairperson
fatherland → homeland
housewife → homemaker
mankind → humankind
manpower → workforce
mother tongue → native language
policeman → police officer
stewardess → flight attendant
spokesman → spokesperson


ところが、Australian National UniversityGender-Inclusive Handbookでは、motherの代わりにgestational parentの使用を勧めています。fatherではなくnonbirthing parentだそうです。この調子で行けば、brotherやsisterにも代替表現が必要になってくるのでしょうか?

新婚夫婦に赤ちゃんが生まれたら、男の子か女の子か気になりますが、将来はbaby boyやbaby girlという表現もsexismにつながるのでしょうか。

sexismと言えば、東京五輪組織委員会の森喜朗会長は「女性がたくさん入っている理事会の会議は時間がかかります」などの女性蔑視発言問題で辞任に追い込まれました。あんな人でも、年間数千万円の収入があったそうです。

ちなみに、Gender-Inclusive Handbook(26ページのPDF)は誰でも無料でダウンロードできます。