今日はセンター試験(英語)がありますね。というか、既に終わって、予備校では模範解答の作成に追われている頃でしょう。それはさておき、

 

ICT機器を活用した外国人講師による個別対面式英会話

これ、何の事だか分かりますか?

 

 

 

 

 

オンライン英会話です(笑)。8文字で分かることを26文字も使って仰々しく表現しています。福岡県の飯塚市では、市内全ての小学校で5年生と6年生を対象にオンライン英会話を実施しているそうです。それで、飯塚市が業務委託先を募集する際に、「ICT機器を活用した外国人講師による個別対面式(マンツーマン)英会話」という名称をつけているのです。

 

そんな、無理やり難しい日本語を考えなくても良いと思うのですが。でも、もっと上から目線で、いかにもお役所っぽく業者に対して権威を振りかざしたいのであれば、ICTと略語を使わず「非日本人講師による情報通信技術機器活用個別対面式英会話」にすれば、さらに御大層にできますよ。

 

飯塚市では、小学生の頃から英語による基礎的コミュニケーション能力を育て、英語に対する関心を高め、グローバル社会で活躍できる人材を育成しようとしています。志が高いですね。飯塚市の小学生は、そこらの鼻垂れ小僧とは全く異なり、Greta Thunbergみたいな子ばかりなのかもしれません。

 

飯塚市は、グローバル人材育成研修事業も行っています。これは何かと言うと、簡単に言えば10日間弱の「ホームステイ」です。アメリカ滞在中に現地の中学生や高校生と交流する企画です。ホームステイではなく「世界的人材育成研修事業」です。そこんとこ、ヨロシク!

 

近年は、自分の子供を世界的人材にするため、小さい頃から情報通信技術機器活用個別対面式英会話を始めなければいけない時代になりました。ところで、世界的人材のコミュニケーション能力とは、ヨーロッパ共通参照枠(CEFR)においてどのレベルなのでしょうか?


オンライン英会話を年間20回受講しても、明らかな成果が上がるとは思いません。月に2回弱でしょ。2週間前に話したことなんか覚えていませんよ。でも、自宅でオンライン英会話を始めたいと思っている親にとってみれば、機器セッティングやオンラインスクールとの契約に対して精神的ハードルが下がるので、この点では良いことだと思います。私も最初にスカイプを設定するとき、重い腰を上げるまで時間がかかりましたから。