晋遊舎が出版している【完全ガイドシリーズ257】英語教材完全ガイド 2019-2020によると、English Grammar in Useは「初心者にも」「中級者向け」「上級者向け」「ビジネス向け」のように、あたかも万人向けであるかのように宣伝しています。

 


しかし、この本に掲載されている例文には、ビジネスをする上で必要な単語が使われていません。

accountant(会計係)
client(顧客)
consumer(消費者)
distribution(流通)
employee(従業員)
employer(雇用主)
human resources(人材)
import(輸入)
inventory(在庫目録)
investor(投資家)
logistics(物流)
negotiation(交渉)
outsourcing(外注)
quarter(四半期)
retail(小売)
revenue(収入)
securities(有価証券)
shareholder(株主)
supervisor(上司)
wholesaler(卸売業者)

 

上に列記した20語は、ビジネス英語教材でお馴染みの基本的な単語ばかりです。でも、English Grammar in Useには、これらの単語が一度も使われていません。それなのに、「ビジネス向け」というマークを付けている晋遊舎は、一体どういうつもりなのでしょうか?晋遊舎がビジネスを営み金を儲けるためには、consumer(消費者)が不可欠でしょう(苦笑)。

 

English Grammar in Useは定評ある文法学習書です。しかし、この本の宣伝に「上級者向け」や「ビジネス向け」というマークを付けるのは適切ではありません。上級者にはAdvanced Grammar in Useを勧め、ビジネス英語を学びたい学習者には他の参考書を紹介すべきです。

 

なりふり構わず、とにかく誰でもいいから売ってやろうという魂胆がみえみえなのは感心できません。英語学習教材には誇大広告がつきものですが、Cambridge University Pressから宣伝料を貰っているのでしょうか?