Oxford Bookworms Stage 3の「The Star Zoo」を読みました。ヘッドワード数1000、総語数8915ワードの本です。グレイデッドリーダーでSF小説は少ないような気がします。多読王国のランキングでも、他ジャンルに比べて空想科学小説(SF)を読んだ人の数はあまり多くありませんでした。

 

The Star Zooは遠い未来の話です。地球温暖化が進み、地球に住めなくなった人類は、Just Like Homeという惑星に移住します。その星には人類以外の動物が存在せず、ジャガイモ、小麦、米など食物になる数種の植物しか生育していないようです。

 

この星を統治しているStar Councilの決まりでは、女性が16歳以上になると男性から求婚され、1年間一緒に住んで出産することになっていました。しかし、主人公Hummingbirdは求婚された男性Buffが好きになれず、宇宙船を使ってBuffと両親から逃げ出します。

 

人類という種を存続させるため、女性が1年毎に男性と結婚し出産するという社会制度はまさにディストピアです。そんな社会から16歳の少女がひとりで宇宙に飛び出して行くというのは、やや子供っぽい設定ですが、前半はまあまあ面白いと思いました。ブラックホールを利用したワープ航法も出てきましたし。

 

その後、Hummingbirdは「ノアの方舟のような巨大な宇宙船」に出会います。この後の展開がイマイチでした。主人公が16歳なのでYoung Adult小説かといえば、決してそんなことはありません。短編だから仕方が無いというより、物語そのものが子供っぽいです。読みやすいけど、精神年齢が低いのが残念でした。