最寄りの本屋に中山裕木子の「会話もメールも 英語は3語で伝わります」が置いてありました。手にとってみると、最初のページ001に4語からなるフレーズが目に留まりました。

 

Simple English for Everyone

 

英語は3語で伝わりますというタイトルの本の最初のページに4語のフレーズです。この時点で、この本の化けの皮が剥がれました(苦笑)。

 

ページ007に、「3語の英語」を基本にした会話と称して
Aさん: What do you do?

またもや4語からなる英文が掲載されています。相手に「お仕事は何ですか」と疑問文で尋ねるときは、3語では伝わらないことが分かりました。

 

さらに、ページ026には
本書で扱う「3語の英語」の「3語」には冠詞や修飾語はカウントに含めませんと記載されていました。「英語は3語で伝わります」という本を売って金儲けするために、自分に都合の良いルールを作っているのです。そこまでやっても、What do you do? という疑問文は4語です(失笑)。

 

Post-truth 「ポスト真実」という現象は政治に限ったことではないようです。英語教材で金儲けするときは何を言っても良いという風潮があるのは嘆かわしいことです。