しかし、文法問題集をいくらやっても、入試の9割を占める長文読解の力はつきません。

 

センター試験 英語
【筆記 200点】
第1問(14点) 発音・アクセント
第2問(44点) 文法・語法/対話文/語句整序
第3問(41点) 意味類推/不要文指摘/意見要約
第4問(35点) 図表問題
第5問(30点) 陳述読解問題
第6問(36点) 長文読解問題
【リスニング 50点】

 

計250点のうち、長文読解問題の配点が全体に占める割合は36 ÷ 250 = 0.9になります。第4、5、6問を長文読解とみなしても、101 ÷ 250 = 0.9です(苦笑)。仮に、筆記200点がすべて長文読解であると強引に解釈したとしても、200 ÷ 250 = 0.9ですね。英語教員は算数ができなくても構いませんが、受験生がこんな簡単な計算で間違っていたら大学入試は到底無理です。ちなみに、大学入試センターの公式ウェブサイトによると、平成26年度には50万人以上の人がセンター試験の英語を受験しています。

 

センター試験で出題されるか否かに関係なく、英語学習者はバランスの良い学習法に取り組むことが望ましいです。Language-focused learningとして文法・語法の問題集に取り組むのは理にかなっています。
- Language-focused learning(言語形式の学習、文法・語彙学習、精読など)
- Meaning-focused input(意味重視のインプット)
- Meaning-focused output
- Fluency development

 

どの参考書・問題集が良いか一概には言えませんが、たとえば「スクランブル英文法・語法 第3版」を使っても良いでしょう。本書は文法、語法、語い、イディオム、会話表現、発音・アクセントから構成されています。直接的にはセンター試験英語の第1問と第2問の対策になりますし、語法、語い、イディオムは長文読解や英作文にも役立つでしょう。本書はアマゾンのカスタマーレビューで非常に高い評価を受けています。中にはサクラも含まれているとは思いますが、売れるにはそれなりの理由があるでしょう。


先日紹介した日本大学の入試英語(平成28年度一般入試 N方式第1期)は大問が6問あり、文法・語彙問題、会話文、長文読解、英作文整序問題から構成されています。日本大学の入試英語の9割が長文読解ですか?