英検準1級(2015年第三回一次試験)を振り返る③長文読解編
こんにちは、ほたるです。3本目ですね。今回はpart3の長文読解。準1級の中で最も点が取り易く、平均点が高い場所ですね。本番では18点でした。※簡単でも満点は結構難しいです問題は例年通り、約300語(3問)、400語(3問)、500語(4問)の英文から出題され、全10問(20点)です。空欄補充では無く、全て内容一致問題です。今回の問題の感想を正直に言うと、僕は受験前にHPの過去問を1年分(3回分)解いていたのですが、難易度の高い問題だったかな…と思いました。別に設問の形式は変わっていなくて…①論の流れや展開を問う②著者の考えや意見を問う③全体のまとめを問うがほとんどです。前回のpart2でも書いているのですが、基本的に英検はセンター試験と違って紛らわしいことはしてきません。語彙など英文のレベルがセンターよりもはるかに上がるので、潔いというか、内容を理解できたならば必ず選択肢を迷いなく選べるようになっています。というか、過去問ではそいういう印象でした。しかし、今回の問題は選択肢が選びにくかった、という印象があります。もちろん、緊張などがあって読み込みが足りないとか、苦手な経済系の話題が多かった、というのもあるのですが…僕はどの問題でも必ず消去法を使っています。だから僕の問題冊子には膨大な量のスラッシュが書かれていて、極端な話、4つの選択肢のうち、3つにスラッシュを入れます。こんな感じです。しかし、今回の3つ目の500語の長文の部分(40)では2つまでしかスラッシュを入れられませんでした。※実際に間違えましたし、ここだけで5分以上頭をかかえて考えたほど集中力が尽きかけますさて、今回の長文ですが、選択肢が非常に選びにくいです。原因は…①どれを選んでも良さそう②選択肢が長い(例年通りですが)③直接的な答えが本文に無い④本文が読みにくい等でしょうか…①ですが、何度も言いますが「英検は読めれば迷いなく解ける問題がほとんど」です。これはあまり英検では(少なくとも過去問では)見られない特徴で、第二回の試験よりも今回の長文の平均点は高いそうですが、別に英文のレベルが下がったとは思えず、前回までの方が易しかった印象があります。今回は特に(36)や(40)などが選びにくそうです。※2015年度は合格最高点73点が2回もあったので、受験者の学習時間も増えたのかもしれません。②は注意で、とにかく文章量が多いです。本文と問題の方の文章量がほとんど同じですので、実際は1000語くらいの量を処理することになります。③は確かに英検では普通のことですが、これが中々難しいです。がしかし、細かい部分まで緻密に読み込んで行けばそこまで難しいものではないので、心配ないです。④は言うまでもなく、実力不足ですね。今回の長文の語彙レベルは決して高くありません。こればかりは勉強あるのみでした。今回の問題を1つだけ取り上げます。【問題例】(36) Why did Arthur Penn put so much violence in Bonnie and Clyde?1 He wanted his film to reflect changes that were taking place in American society at the time.2 He realized that innovations in technology could be used to show more realistic violence in movies.3 He was trying to criticize the extreme violence that was becoming common in American films about the Vietnam War.4 He knew that if there were a lot of complaints about the violence in the film, the publicity would make the film a hit.一応、どのような状況の問題かと言いますと……かつて、アメリカの映画業界では暴力的なシーンを規制するルールが提案されていたのだが、Pennは敢えてBonnie and Clydeという映画で過剰な暴力的なシーンを取り入れ、当時最新の技法でそれをより強調した表現をした。/中略/ 当時の国民はベトナム戦争の報道などメディアの影響で人の死や戦闘という光景が日常化し、そういう(暴力的なもの)ものに慣れつつあり、実際に国内での暴力事件は急増しつつあった。そこでPennは本来それがどのようなものであるかを伝えることが重要だと思った。公開後、実際にそういう(暴力的なもの)ものは(日常から)消えて行った。…※下線部が答えのヒントとなる部分です。括弧()の部分は意訳です。まず、すぐに消去できるのは選択肢3,4ですね。なぜならそのような事実は一切本文で言われていません。ややこしいのは選択肢1,2でしょう。どちらも確かに事実としては間違ったことは言っていないように見えます。しかし、どちらも別に直接的にそのような事実が本文には書かれていませんね。強いて言うなら、まずPennの思い(believe)がwantで、伝える(show)がreflectで言い換えられることですね。そして以前の社会の状況が書かれていないので、別にアメリカ社会がどう変わったのかは分かりませんが、暴力の日常化・習慣化が起きていたという1つの変化の事実です。※選択肢ではchangeが複数形になっていますが、これは暴力事件など、といったニュアンスでしょうかね。しかし、本来は暴力的なシーンを画期的な技法によって、その本来の恐ろしさや残虐性のようなを見せるための映画であったと思うので、別に選択肢2でも良い気もします。本文中にも別にこのBonnie and Clydeという映画がベトナム戦争以前と以後のアメリカ社会の変化をテーマにしているという直接的な説明はありません。※ちなみに本来このBonnie and Clydeという映画は1930年代の世界恐慌後のアメリカの動乱期を描いた作品です。だたこの問題では、なぜ暴力的なシーンを取りいれたのか、ということなので、見せ方を問うているのでは無いということでしょう。また本文にははっきりとPennの画期的な技法自体は暴力的なシーンをより強調するためであって、リアルでは無く過剰な暴力(extreme violence)シーンを取りいれている、と書かれているため、選択肢は本文とは間違ったことが書かれています。※ただ、あくまでも原因はベトナム戦争に踏み切った政府の判断や、メディアの報道であり、それがこの映画によって自粛されていった、のような記述があればより社会的な感覚を受けまがね…この長文問題は持久力との勝負なので、限られた時間の中で細かい部分までを読み解いていくことは非常に難しいです。しかし、少々ややこしい問題が出ても、必ず消去できるヒントが書かれています。それが文なのか、名詞句や副詞句や形容詞に隠れているのかは細かく読み込んでいくことで気付いていけるので、一つ一つの語や句に意識して読んでいく癖をつけていくことが重要でしょう!!今回は非常に頭を掻き毟りながらの苦悩の時間でしたが、何度も何度も読んで、消去していったおかげで高得点が取れました。完璧に読めれば、それに越したことは無いですが、本番は緊張や体調であったり、必ずしもベストな状態で臨めるわけではありません。面倒ではありますが、30分程度は集中して英語をじっくり読んでいく時間をとる習慣を設けることが合格への近道だと思います!!一緒に頑張りましょう!!拙い文章を最後まで読んでくださった方々、ありがとうございます。英検の文章は非常に素晴らし文章ばかりです。こんな拙い文章を最後まで読めたという方なら必ず英語でも大丈夫でしょう!!