ボクはまだ子供なので、放っておかれたら困ります。

ドライではなく、ウェットな付き合い、愛情のあるふれあいを望んでいます。

もっと、もっと甘えたい年頃なのデス！？

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「放っておく力」　枡野俊明　著　　三笠書房　発刊

　を2時間で読みました。

　99のケースでの”放っておく理由”が、各々１ページで簡潔に書かれています。まあ言わばビジネスのノウハウ本なのですが、作者が曹洞宗の住職で、多摩美大教授（庭園デザイナー）で結構な有名人だそうですので、味わい深い気がします。

　一言で言うと「鈍感力を磨け」という内容です。最近はSNSをはじめ情報の嵐に巻き込まれ、いろんな人間が、いろんな考えを持って、個人に強い影響を与えて来る時代です。少し気を緩めると、自分自身を見失って、底なし沼のような忙しさの中に埋没してしまいます。

　そんな忙しい時は、深呼吸して、葉隠の”七息思案”とか、いま流行りの”瞑想の時間”を持つことが必要なようで、著者の住職からワンポイントアドバイスが99も書かれています。

　若い人と異なるのでしょうが、高齢者の私が気に入ったというか共感した項目は、以下です。

3　「半分」わかってもらえば上等

12 「できないものはできない」

16 「謙虚に、謙虚に、謙虚に」

23 ”忘れ上手”になる

32 比べるなら「昨日の自分」

39 不用品を処分する

45 堂々と「それ知らない」という

67 「即今、当所、自己」（いま、ここ、じぶん）

71　得意なことを磨き上げる

75 夜の決断は放棄する

88 地道にコツコツやる

89 夢は「持つ」のではなく「掲げる」

96 人は本来「無一物」

　たとえば、16は「実るほど頭を垂れる稲穂かな」、32、67は「Carpe Diem」、71は「好きこそものの上手なれ」、88は「千里の道も一歩から」、96は「DIE WITH ZERO」で言わば、紀元前の時代から言い古された格言の内容でもあります。

　（余談ですが、ある自民党総裁候補には、この本を読んでもらいなと思っちゃいました）

　さらに、あえて言わせてもらえるなら、89は私の経験訓でもあります。不思議なことに「常に思い続けていれば、夢は必ず実現する」という人生訓です。常に思い続けていたら、どんなに些細な情報や機会でも見逃さずに、何日も何十年もかけて、少しずつ積み上げて最後は夢は実現してしまうのです。私の夢は（夢自体が極少だったかもしれませんが）殆ど実現してしまいました（もっと謙虚に書くべきかな？）。

　この本も知人から聞いた本で、私一人ならまず読まない、大嫌いな”ノウハウ本”です。内容もほとんどどこかで聞き古した内容です。でも、今の若い人は、こんな本に興味があるのだとわかったのは収穫です。本当に手短な文章で、わかりやすいノウハウ本で、昔のノウハウ本とは様変わりしてますね。

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日経平均株価は39000円にタッチダウンしました。たぶん明日には終値で39000円に到達しそうです。

仕事も人間関係もうまくいく放っておく力もっと「ドライ」でいい、99の理由枡野俊明

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