最近は、時間帯を選ばなければ飛行機のチケットは格段に安い。東京-北海道間でも1万円くらいで行くことができる。

 

そうでなければ、1か月の間に3度も北海道を訪れることは無理だった。LCCさまさまである。

 

今回は新札幌駅そばのサンピアザというショッピングモールで行われた薬物銃器根絶に関する啓発イベントである。

4年もの間制限されていた行動制限がなくなって、毎週のようにあちこちに出かける。2018年や2019年ごろはそんな感じだった。

けれど実際にあちこち巡っていると、微妙な違和感が芽生えているのに気づいた。以前とはどこか違っている……。

 

頭の中でこんな風に整理した。今は例えてみれば箱がなくなって、中に入っていた果物があちこちに散らばっているような状況になっている。

 

それを拾い集めていくのだけれども、戻す箱がないことに気づく。さてどうしたらいいのだろう……。

 

ひょっとすると、箱がなくなって、中の果物が散らばるのは自然なことで、元に戻そうとするのがおかしいのではないだろうか。

自分が描いていたものとは異なる現実が姿を現し始める。それは避けて通れないことなのかもしれない。

 

事実、「箱」がなくなってから早いものでもうすぐ1年が経過する。その間、予想以上に目まぐるしく変わっていって、過去を名残惜しむことさえできないほどだ。

 

最初の頃はいつか元に戻ることも……というかすかな期待もあったが、今はそれはなくなってしまったに等しい。

 

いずれは訪れるであろう日のことを考えないではなかったが、それがいつやって来るかは考えないでいた。

 

なのでこんな風にやって来るのかとちょっと戸惑った。ほんの少し、ちょっとずつ気づかないうちに動き出していく。

イベントが終わって外に出ると、雪が降りだしていた。この2月、3度北海道を訪れていずれも夕方になると雪が降って来た。たぶんここではこれが普通なんだろう。

 

雪まつりの時は手袋をしていても指先が耐えがたいほど冷たかった。けれどこの時は心なしかそこまで冷たくはない気がした。

薬物銃器犯罪根絶の集い北海道大会