北アイルランド出身のアメリカ人の“彼女”(アレン)は、分子生物学者として学会やら委員会などで忙しく世界を飛び回っていた。
イギリス出身の政治家の夫・アンソニー(ニール)とは、もはや修復不可能な関係である。
平気で自宅で、浮気を繰り返す夫。 彼女が自宅に戻ると夫は出掛ける。
自宅では、殆ど顔を合わせる事は無い夫婦。
ある日、夫の体裁を取り繕う為に出かけたパーティで、彼女は“彼”(アブカリヤン)に出会うのだった。
レバノン人の彼は、祖国では医者だったが逃亡し、現在はロンドンでコックをしている。
夫に同伴して出席したパーティなのに、彼女の事はほったらかしの夫。
ポツリと一人でいる彼女に声を掛ける彼。 「僕なら、君の様な美しい人を一人にはしておかない」と…。
そんな2人が燃え上がり、情熱的な情事が始まる。
もはや、誰にも止める事のできない聖域での出来事の様に思われた。
彼女の事を王女の様に扱う彼。 夫の口からは聞いた事もない様な、甘美な言葉の数々。
彼女は、彼にのめり込んでしまう。 夫とは、もうどうにもならない所まで来ているのだ。
彼さえいればそれだけで良い。 そう思う彼女の心を切り裂くように彼は冷たい態度を取り始める。
それは、彼女が求めれば求めるほど…。
彼は、彼女が怖くなったわけでは無い。 他に女が出現した訳でもない。
厨房で宗教論を戦わせていた時、自分の民族を罵られ一度は捨てた祖国への信念が再び頭をもたげ始める。
自分を自分自身を感じたくなった彼は、二度と帰らないと決めていた祖国・ベイルートの地を踏んでいた。
このまま、彼女と彼は心が離れたまま、再び重なり合う事は無いのであろうか…?
《***》
随分前に劇場予告で見て、大人っぽい映画だなぁ~と感じ見たいと思った作品。
しかし、劇場で見なくて良かった。
映像は美しそうに出来てはいるが、こっち側に訴えかけるものがまるで無い。
説明台詞が多すぎて、詩情溢れる映像がズタズタな感じ。
彼女は彼の出現により、新しい世界が広がるのを待っている感じ。
仕事や台詞の内容からも、もっと自ら切り開いて進んで行く女性の様な気がするが。
大人の恋愛とは、些か呼びにくい。 予告だけにしておけば良かったなぁ~。
もうちょっとドロドロでも、ズブズブでもグチャグチャでも良いから、大人の恋愛の作品が見たいですが。
何か、良いものないかしら?
掃除婦が、何もかも知っていると言う所から始まるが、それも全く要らない気がする。
厨房での宗教論から、アラブ人批判まで、一体監督はこの作品で何が言いたかったのか?
見ている私も、退屈すぎてブツブツ切りながら何とか最後まで辿り着いた。
この作品を好きな人は、哲学的思想を持ち合わせている方かしら?
一般ピープルには、クソ面白くも無い作品だと思うけれど、そう思わないかい?