6月に見た映画23本のまとめ。
6月の鑑賞メーター観たビデオの数:26本観た鑑賞時間:3143分愛を語れば変態ですか [DVD]55点。 ヤリマンによる壮大な自己肯定の目覚め、と言ったところでしょうか。その辺は別に良いのですが、確かに前半と後半(特にラスト)がなんだかチグハグな印象を受けました。まあ、せっかく美人なんだから、この際どんどん世界を変えてみてください。チャンカワイは役者としてとても使い勝手が良さそう。キンコメの人はナチュラルに嫌な感じが素晴らしい演技でした。殴り倒したくなるね。鑑賞日:06月01日 監督:福原充則悪を呼ぶ少年 [DVD]65点。 双子のどちらかを指してthe otherなのかと思いきや、この小さな少年の持つ心理的な意味でのthe other、すなわち他人・家族になりきれないという意味なのかもしれないと思うと、全くやりきれない気持ちになります。双子ネタについては、ソッコーで「ああ、◎◎なのか」と分かりますが、その辺は設定の一つでしかないので、是非そこでやめずに最後まで見てほしい作品です。少年可愛いけど常に短パンピチピチだったなぁ。鑑賞日:06月01日 監督:ロバート・マリガンなま夏 [DVD]60点。 蒼井そらは普段の職業柄かすっぴんに近いメイクだからか、女子高生役に違和感がないのがとりあえずスゴい。よく考えたら絶対ハッピーエンドでなど終わらないはずの設定なので、どんな落とし所なのかを考えなきゃいけない訳で、となるとこのオチは意外とスンナリ受け入れられました。短いぶん余計な部分が削ぎ落とされ、とてもわかりやすく見やすいです。好き嫌いはかなりわかれるのでしょうが。鑑賞日:06月01日 監督:吉田恵輔西遊記 リローデッド [DVD]65点。 チャウシンシーの「食神」みたいな感じとは思いつつも、あんなにちゃんとまとまってもないし、わりかしどうしようもない映画。けれどもなんだろうこれ、ハマったら強いと思います。ニコツェ目当てのみでの鑑賞なので最初は本当に地獄に感じるほど厳しかったけど、なんでしょう不思議なことに最後まで見続けるとそれなりの達成感や感動を味わえる映画でした。ただのイケメン西遊記かと思ったら西遊記かどうかもわかんない。鑑賞日:06月02日 監督:ジェフ・ラウABC・オブ・デス [DVD]55点。 企画内容を知ったとき、「FはFARTで井口監督ではなかろうか」と頭に浮かんだのが、まさか映画の中でそのまま出てきたので、ここまでブレのない作風の監督もすごいなと思いました。山口監督も西村監督も、みんなが持つイメージ通りの作品を提出(?)できたのかな、と。とにかくこの3人を一挙に揃えたのがそもそも失敗と思います。しかしそれぞれ五分のオムニバスと考えると、どれも割と及第ではないでしょうか。とは言え良いと思ったのはマカブルの監督のL、クレイアニメのTくらいなんですが。2も見ますよ!鑑賞日:06月02日 監督:ナチョ・ビガロンド,アドリアン・ガルシア・ボグリアーノ,タイ・ウエスト,バンジョン・ピサヤタナク―ン,スルジャン・スバソイェヴィッチ共謀者 [DVD]65点。 惜しい。なんかこう、思いの外サラッとした表現になっていて、手術シーンはとにかく、全員のクズっぷりや小競り合いをもっといやらしく感じ悪く仕上げたらもっと良くなった気がします。とは言え、これでも十分面白く鑑賞できました。鑑賞日:06月04日 監督:キム・ホンソンビースト・ストーカー/証人【DVD】70点。 鼻血を流すニコツェにグッと来た。昔より今の方が刑事役が似合うようになりましたね。ノワールものは苦手だし手持ち感バンバンなカメラの揺れも好きじゃ無いけど、なかなかしっかりとした作りの物語で、長尺も特に苦にならなかった。もっとそれぞれの人物像にフォーカスがあたっても良かったのかもと思うけど、十分楽しめました。鑑賞日:06月05日 監督:ダンテ・ラム(『ブラッド・ウェポン』『コンシェンス 裏切りの炎』)ダークスカイズ ブルーレイ&DVDセット (2枚組)(初回限定生産) [Blu-ray]65点。 何を求めてこの映画を見たかで評価が分かれそうな気がしますが、わたしはなんの前知識も期待もなくなんとなく見たので、結構楽しめました。とは言えこう言う映画においてお父さんはいつもなんの役にも立ちません。中途半端に家族をかき乱してくれます。どうせあんな風にソサエティから孤立して行くのなら、いっその事、宇宙人のせいだと思ってるのがこの家族だけだという描写の方がさらに胸糞悪くて良かったかな?タイトルと冒頭の序文で考えると、ポッシビリティって怖いって事なのかも。鑑賞日:06月17日 監督:スコット・スチュワートMommy/マミー [DVD]75点。 ドラン君は残酷なほど冷静で計算高い。障害児のモチーフとして彼が選んだのは、ADHDの青年だった。一見すると健常児にしか見えないと言うのはどれだけ酷なことか。これがダウン症や身体障害であれば、観客も母であるダイアンに共感し同情することを迷わない。けれど、普通にしか見えないという事実が全員を苦しめる。我々でさえ「どうにかなったんじゃないのか」と感じ、母だって夢を見てしまうだろう。そしてその夢は、どの母親も出産の時に見るような普遍的ものであり、しかしどこまでも贅沢で自己満足にしか過ぎないものである。鑑賞日:06月19日 監督:グザヴィエ・ドランクリーン [DVD]65点。 マギーチャンは滲むような感情を見せる演技がとてもうまい。単純に喜怒哀楽のどれかというより、その全てを滲ませるあたりすごいなあと思います。物語的にはかなり自業自得感の強いスタートから、爺さんが良い人すぎるあたり予定調和にしたい気持ちが感じられて若干白けた部分もありつつ、そこそこ良い映画にまとまってるかなとは思います。歌はプロが吹き替えた方が良かったと思う。鑑賞日:06月19日 監督:オリヴィエ・アサイヤス武器人間 [DVD]55点。 コンセプトは素晴らしく良いのに、特に前半の撮り方にテンポやメリハリがないのが残念。POVもあんまりハマってないかも。でもこの悪いスネちゃまはとっても魅力的でした。撮り方がほんと惜しいなあ。鑑賞日:06月19日 監督:リチャード・ラーフォーストFROG RIVER [DVD]60点。 これはなんなんだろうと思いながらぼんやり見てたらだんだん楽しくなってきた。とにかく使用トラックがどれも良い。ヘンテコな加瀬亮もなかなか乙だなと思います。しかし本編よりおまけの方が面白かった。鑑賞日:06月19日 監督:ANIKI吉祥寺だけが住みたい街ですか? DVD BOX鑑賞日:06月19日 監督:菅井祐介,望月一扶,ペヤンヌマキ連続テレビ小説 ちりとてちん 完全版 Vol.3 (第5週~第6週) [レンタル落ち]鑑賞日:06月20日 監督:ワンドゥギ [DVD]70点。 鑑賞後、非常に爽やかな気持ちになる一作。こう言う青春映画は、限りなく陳腐な方が良い。シンプルさが胸を打つ。障害や貧しさに負けるなと言うのは容易いけれど、先生のように実際に体を動かす人はそうそういないだろう。良い人は良い先生とはイコールしないとは思うけど、間違いなく生徒の救いにはなったと思う。貧しさにしろ障害にしろ、この家族のそう言った問題は何一つ解決はしていないけれど、それで良い。個人的には、お母さんが靴を必死に履いてるシーンで涙が爆発しました。キリスト教の、迷える一匹の羊のための映画かな?鑑賞日:06月21日 監督:イ・ハンワカラナイ [DVD]70点。 小林監督の作品は、本当にどれも容赦ない。どうせフィクションなんだから、という観客に媚びるような救世主や救いは全く持ち込まず、真摯にリアルを追求する。その真面目さが、メジャーに受け入れられない最大の要因なのだと思いますが、しかしこれが小林監督の最大の魅力だとも思います。貧困や母子家庭をテーマにしたとき、ここまでやったら大衆に好かれるわけがない。これこそがもしや真の社会派なのかも知れませんね。ちょっと爽やかに見えるラストが、よく考えると一番残酷。鑑賞日:06月21日 監督:小林政広トウキョウソナタ [DVD]70点。 わたしは黒沢作品はホラー映画以外特に評価をしていないのだけれど、これは面白かったです。と言うか、コメディ調に転がした現代ホラーですね。言ってみたらテンションを下げた逆噴射家族なんだけれど、あちらがぶつかり合って解放というハッピーエンド風なのに比べ、こちらは家族がめいめいに逃げ、終わるために家に戻ると言う悲しさに覆われた作風。一見救いの様なラストなのに、見終わって1ミリもスッキリせずむしろその逆の気持ちで顔をしかめてしまうのは、この家族の家族としての死を我々も薄々理解してるからかも知れませんね。鑑賞日:06月21日 監督:黒沢清しあわせのかおり [DVD]60点。 前半の盛りだくさんさに比べて、後半に特に何も起きず、ただ料理がプロ級になってて驚きました。藤竜也はそもそも日本人なので、中国人ぽくないという気持ちはとりあえず不問なんだけれど、せっかく割と長尺なのだから、突然変異みたいに中谷美紀の修行の成果を出さなくてもなんとかなったのでは無いかと思います。せっかくの料理はとても美味しそうで良いのですが、物語の肉付けをもう少し頑張って欲しかったです。それにしても、八千草薫の所作の美しさ。鑑賞日:06月22日 監督:三原光尋優雅な世界 [DVD]60点。 こちらも安定のソンガンホ。でもわたしはあまりこのソンガンホはアレかも・・・個人的にヤクザ映画が苦手だからだと思います。幸せそうな家族の映像をバックに、自分がぶち撒けたラーメンを中腰で片付けるソンガンホがこの映画の全てを物語ってるあたり、やっぱりすごいよソンガンホ。鑑賞日:06月23日 監督:連続テレビ小説 ちりとてちん 完全版 Vol.4 (第7週~第8週) [レンタル落ち]鑑賞日:06月23日 監督:ティラミス スペシャル・エディション [DVD]んーーー、これはごめんなさい、個人的にダメでした。ニコツェが正統派イケメン役なのでそれを楽しむための映画かな・・・。鑑賞日:06月25日 監督:ダンテ・ラムNO ONE LIVES ノー・ワン・リヴズ [DVD]70点。 ミッドナイトミートトレインもそうだけど、北村監督の映画はアメリカで作られた方がバチっとハマる気がします。サイコキラーと悪党の格が違いすぎるとか、女はストックホルム症候群なのかとかあんまり言及されないとこもあるんだけど、結構楽しめる作品に仕上がってると思います。鑑賞日:06月26日 監督:北村龍平キツツキと雨 通常版 [DVD]70点。 あの、個人的に、とっても嬉しくなりました。こう言う世界的に見てもレアな視点のゾンビ映画が、日本の、しかも大物ばかりを揃えた大作として製作されたと言うことは、とっても素晴らしい。そしてこんなにコミカルな役所広司も初めて見ました。ホラージャンルでは全くない畑が産んだゾンビ映画として、私としてはとても気に入りました。可愛らしさに溢れた一本です。鑑賞日:06月27日 監督:沖田修一ファースト・ラブ [DVD]65点。 モノローグがとっても詩的で素敵な言葉選びなのに、それが翻訳に全く反映されていないのが本当に残念。オーストラリアのとある島でサーフィンを愛す3人の女の子がハワイの波を夢見るドキュメンタリーです。短尺で爽やかで可愛らしくて楽しめました。鑑賞日:06月27日 監督:クレア・ゴーマン渚のふたり [DVD](再掲) 70点。 こちらは「オアシス」と打って変わって、障害者同士が夫婦で助け合って行く物語です。しかもドキュメンタリー。夫(イケメン)の方は盲聾唖、妻は脊椎の障害で100センチくらいしかありません。そんな二人が共に生活をし、妻が生活面で夫を支え、夫は勉学に勤しみ、二人とも互いを慈しみ合う姿は、「一人じゃないこと」がいかに人間にとって幸せかを見せてくれる。しかし夫の友人のいかにもな見た目の障害者が事の本質を付くような意見をいうところが一番の見所でしょうか。そのシーンを入れてきた制作側は真摯なんだなぁと鑑賞日:06月27日 監督:イ・スンジュン藁の楯 わらのたて(Amazon.co.jp限定映像特典ディスク付)(初回限定生産) [DVD]テレビでやるにしては結構な内容だと思います。兎にも角にも、藤原竜也ありきの映画。よくこの役のオファーを受けたなぁと感心しました。そして、やっぱりSPさんはタッパが無いとダメだよなぁと改めて思わされる一作。松嶋菜々子も真木よう子みたいに声が上ずってない分大衆映画には向いてると思います。前半と後半で映画のジャンルが変わった印象。鑑賞日:06月30日 監督:三池 崇史鑑賞メーター★うーん、あんま本数見てないですね〜。もしや忙しかったのかな??既に記憶がありません(`・∀・´)先月に見た初見のもので印象に残ったのといえば、やっぱり一番は「マミー」でしょうか。マミーと言ってもハムナプトラじゃないよ(^q^)母親って、基本的に損しかないと思うんですよ、損得で考えればね。仕事だと考えれば、これほど割りに合わないものはないだろう、と。まず世間的なイメージ。母とは、愛情深く、見返りを求めず、何時も味方であり、子供のためなら死を厭わない、などなど。そして、自分が自分に課すハードルと言うか、足枷。世間のこの母親の水準に合わせようと無意識に行動してしまう。それは間違いでもなければ悪いことなど一つもないんだけれど、どこかで歯車が狂ってしまう可能性はいつだってあると思う。それが、彼女にとっての息子の障害であったり、法律そのものだったり、夫の死だったり。母親をギブアップしたいという母の思いは、それほどに悪いことなのだろうか。自分を愛してくれる夫や健常な子供を持つ女に、それを責める資格があるんだろうか?息子にあるいは障害もなく、彼の順風満帆な人生を想像する彼女は罪なのだろうか?少なくとも彼女は彼を心の底から愛していたのではないのか、そしてその愛だけでは母親としては失格なのか?そんなことをバシバシと突きつけてくる監督のドラン君の目線。彼はゲイであり母親との確執も経験したためか、仮想現実の中でさえ常に冷徹でリアリスティックです。出てくる人物の誰にも寄り添いません。しかしオアシスのワンダーウォールの曲とともに幸せの絶頂を迎える家族の描写は優しく美しく、涙を流さずにはいられないほど胸を掴むわけです。これはひとえに、ドラン君が若いから出来たことでもあると思います。歳をとると丸くなるから、こういう作品が撮れなくなるかも知れないよね。彼にはこれからも、今の彼にしか撮れない作品を発表し続けて欲しいと思います。七月はドキュメンタリーが多くなりそうな予感。外国に住んでた時はドキュメンタリー作品ばかり見ていたのに、日本に帰ってからと言うもの、ほとんど見なくなってしまいましたが、ここにきて再燃しそうな感じです( ´∀`)