【No.5】

 

今回は、

 

『デッドプール』 (原題:DEADPOOL)

 

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日本公開:2016年6月1日

制作:アメリカ

上映時間:108分

監督:ティム・ミラー

出演:ライアン・レイノルズ

    モリーナ・バッカリン

    エド・スクライン

 

【あらすじ】

特殊部隊の優秀な傭兵だったウェイド・ウィルソン(ライアン・レイノルズ)は第一線を退き、トラブルシューターとして好き勝手に悪人をこらしめていた。ある日、一夜を共にしたヴァネッサ(モリーナ・バッカリン)と、あまりの相性の良さに同居を始め、1年後に結婚を決意する。そんな幸せも束の間、ウェイドは全身が癌に侵され、余命もあと僅かだと診断される。

激しく落ち込むウェイドに、ある男が近づいてきた。悩んだ末にウェイドは男の誘いに乗り、ある施設へ連れていかれる。そこでは余命宣告を受けた者たちが人体実験を施されていた。

 

 

【感想・解説】 ※少々ネタバレ有り

 

ここ数年、アメコミ映画がどんどんと制作され、より一層注目度があがっています。

そんな中、『デッドプール2』が2018年3月2日に全米公開予定ということで、前作の『デッドプール』を改めてご紹介したいと思います!

 

X-MENの映画シリーズ8作目である今作『デッドプール』ですが、デッドプールは今回が初出演ではありません。

 

X-MENシリーズのスピンオフ作品『ウルヴァリン:X-MEN ZERO』の中でもライアン・レイノルズがウェイド・ウィルソンを演じ、デッドプールになっています。X-MENではその後、過去が改変されたので今作は全く違う時間軸になったので関係ないことになってます。

このデッドプールは原作から大きく設定が離れていた結果、ファンからは相当な不評だったそうです・・・(笑)

対して、今回の『デッドプール』は原作の要素をうまく取り入れ、ファンも納得の作品となりました!

 

今回はデッドプールというヒーロー界の異端児の魅力を紹介したいと思います。

 

 

 

まず初めに紹介すべき魅力は、本作でもいかんなく発揮されている

自分を漫画や映画のキャラクターであると自覚する能力「第四の壁の破壊」です。

 

第四の壁とは、「フィクションと現実との境界線にある見えない壁」を指します。

この壁を破壊することによって、デッドプールは観客に向かって話しかけることができます。原作では漫画の編集や読者に文句を言うことが出来ます。

この無茶苦茶な能力により、ネットで度々繰り広げられるアメコミ最強論争ですら、よく例外扱いにされる異端児・・それがデッドプールです。

 

 

そして自分がフィクションと知っていることにより、デッドプールの最大の魅力であるユーモアが光ります。

本作でも映画だからこそ出来る様々なネタが満載。

それらを知っているとより一層『デッドプール』を楽しめる!!

 

そこで物語の中の小ネタをいくつか解説します。

まず、デッドプールを演じたライアン・レイノルズに関するネタです。

 

.物語り冒頭で「世界一セクシーな男」と言っていますが、これは実際に2010年のピープル誌に「最もセクシーな男」に選ばれています。2016年には「最もセクシーなパパ」にも選ばれていますので、続編ではここら辺もネタとして出てきそうですね。

 

 

.ライアンはヒーロー映画に多く出演しています。その中に『ブレイド3』があります。なので、今作では敵のエイジャックスが酒場「シスター・マーガレットの店」にデッドプールを探しに来た際、親友のエイジャックスは「(ライアンが出演していない)『ブレイド2』を観ろよ」と皮肉を言います。

 

 

.初めに『ウルヴァリン:X-MEN ZERO』にデッドプールが出たと書きましたが、このデッドプールは改造時に口を縫われます。このことから、エイジャックスが「口を縫合する」と言った際には本気で嫌がります。他にも、レコードプレイヤーのところにはウルヴァリンの時のデッドプールの人形が置いてあります。

 

 

.ライアンが主演を演じたヒーロー映画に『グリーン・ランタン』があります。世間では興行収入的に失敗とされています。このことで、黒づくめの男がやってきて「ヒーローにしてやる」と言ってきた際に緑色のコスチュームとCG合成は嫌だと拒否します。

 

 

 

次に、今作はウェイド・ウィルソンが映画好きである設定のため、多くの映画ネタが出てきます。

 

.ウェイドが「夢でリーアム・ニーソンが・・・娘を誘拐した俺を追ってきて・・・」と発言してますがこれはリーアム・ニーソンの代表作『96時間』のことを指してますね。リーアム・ニーソンはこの他に『THE DEAD POOL』という映画に出演していることからネタにされたのだと思います。

 

 

.ウェイドが作中でも言っていますが『127時間』のネタバレシーンがあります。主人公が同じ方法で脱出します。

 

 

.人を例える時に、映画のキャラクターを多く出してきます。『スターウォーズ』『マトリックス』『ロード・オブ・ザ・リング』『エルム街の悪魔』『エイリアン3』などなど・・・。いっぱいあります。知ってれば知ってるほど面白いです。

 

 

.本作はX-MENの作品ということもあり、勿論X-MENも出てきます。物語り終盤、ウェイドはミュータントが住む「恵まれし子らの学園」も訪ねています。

 

 

.ウェイドが「スーパーヒーロー着地」と皮肉るヒーロー独特のカッコイイ着地。アベンジャーズでもアイアンマン、ブラック・ウィドウ、スパイダーマンなどがやっています。これを含め、『アベンジャーズ』に関してのネタも隠れています。

 

 

.エンドロール後に流れる映像。これは同じく「第四の壁の破壊」をしている『フェリスはある朝突然に』のエンドロール後の映像が元ネタになっています。「サミュエル・L・ジャクソンがアイパッチして、セクシーなレザーコートで出てきたりしないって」は勿論アベンジャーズシリーズのことです。

 

細かくは音楽系やスタッフ系など、もっと多くのネタが散りばめられているので、ぜひ目を凝らして観てみましょう!

 

 

最後に、「第四の壁の破壊」をしている作品は他にもたくさんあります。

個人的にオススメは、

ミヒャエル・ハネケ監督の『ファニーゲーム』

そのあまりの凄惨な内容と後味の悪さでも有名なこの作品は、観る人は選びますが「第四の壁の破壊」という特徴が活きた作品となっています。

 

もう1つは

ウディ・アレン監督の『人生万歳!』

主人公の偏屈物理学者が物語の中で観客に向かって語りかけてくる。こちらは比較的観やすく単純に楽しめる作品となっています。 

 

 

『デッドプール』で「第四の壁の破壊」に関する作品に興味を持ったら是非チェックして下さい!