モテキ (映画版) | 愛すべき映画たちのメソッド☆

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映画感想家・心理カウンセラー・芸術家のNatsukiです☆

『映画にどんなに素晴らしいメッセージが含まれていようと
「娯楽性」がなければ作品としては失敗だ』/レオナルド・ディカプリオ



「20代の恋は幻想である、30代の恋は浮気である。」

長澤まさみがエロいと評判の本作は、「キスシーンが生々しい」と評判だったドラマ版同様に、「童貞男子」のネガティブ要素とポジティブ要素の化学反応が素晴らしい。

「モテキ」とは、人生において突然、異性にモテまくる「ご褒美」の様な時期である。

本作は突然モテキが訪れた「恋愛下手なダメ男」が、恋にエロスに人生に、煩悶・妄想・奔走する「青春ファンタジー」。

笑って、歌って、踊って、エロいという、人生に必須の要素と、「ロックフェス」「Twitter」「Facebook」「EYESCREAM」「カラオケ」「ヴィレッジヴァンガード」「バナナマン」「進撃の巨人」「ピエール瀧」「TENGA」「リリー・フランキー」・・・などの現代日本を代表する、人生に必須のサブカルが満載。

常日頃、周りから「童貞」とバカにされるが、自らを「セカンド童貞」だと言い張る31歳の男。

それを演じた森山未來のテンションと身体能力はドラマ版と変わらず目を奪われるし、『フィッシュストーリー』に匹敵する好演。

「弱っている時に聞くアイドルソングは麻薬だ。」

どちらが陰とも陽とも言えない、長澤まさみと麻生久美子の対比も効いているし、仲里依紗と真木よう子の「出番の少なさ」も逆に印象深い。

ドラマ版同様、本作も「J-POP愛」が詰まっていて、Half-Life・大江千里・TM NETWORK・Perfume・ももいろクローバー・レミオロメン・竹内まりや・橘いずみ・B'z・加藤ミリヤ×清水翔太・JUDY AND MARY・くるり・TOKYO No.1 SOUL SET・スチャダラパー featuring 小沢健二・・・など、名場面には必ず名曲がある。

特に、某映画のオマージュであるPerfumeの「Baby Crusing Love」が流れる場面の躍動感とポジティブオーラは鳥肌もので、笑いながらも思わず涙が出そうになる。

歌詞もメロディもダンスも「モテキ」という物語の「全て」を象徴している。

そして、YouTube風「今夜はブギーバック」で号泣。

「彼氏がいないって事は世界中がライバルなんだ、でもな、彼氏がいるって事はライバルはたった一人なんだ。」



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