007/カジノロワイヤル & 慰めの報酬 | 愛すべき映画たちのメソッド☆

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映画感想家・心理カウンセラー・芸術家のNatsukiです☆

『映画にどんなに素晴らしいメッセージが含まれていようと
「娯楽性」がなければ作品としては失敗だ』/レオナルド・ディカプリオ



「傷ついた心が、共鳴する。」

007マニアのタランティーノが監督を熱望したほどの新生007は、今まで描かれた事のなかったシリーズのエピソード1であり、英国スパイのジェームズ・ボンド誕生の物語。

そして前編・後編というシリーズ初の2部構成。

新人スパイが殺しの許可証を持てる《00(ダブルオー)》の地位へ昇格するところ から始まり、上司のMに怒られながらも突っ走る無鉄砲っぷりを発揮。

アストンマーチンDBSによる驚愕のトンネルカーチェイスなど『ボーンアイデンティティ』以降のリアルスパイ路線の凄まじいアクションが満載。

ボンドの拳銃も『007/トゥモローネバーダイ』以来のワルサーPPKが復活。

アグレッシブに攻める姿勢と、若さゆえの失敗もあり、未経験ゆえの危機もあり、しかしその無鉄砲さが伏線になっている。

そして物語はクレイグ=ボンドの第三弾『スカイフォール』へと続く。

これは一人のスパイの壮大な成長物語。

「昔はもっと善悪がはっきりしていた。今は悪者とわかっていても、利害が一致すれば交渉する。」



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