「あなたは運動してるの?」と聞かれたら。
特定保健指導の仕事をしていると、こう尋ねられることがあります。「で、あなたはどんな運動してるの?」特定健診という40歳以上の方が対象になっている健診において、一定の基準を超えると内臓脂肪がたまっていると判断され、特定保健指導という生活改善のプログラムに参加することになります。(健保ごとに基準は異なる事あり)会社で保健指導を受ける方には、「人事評価を気にして仕方なく」という方や「この忙しい時に生活習慣の事であれこれ言われたくない」など、否定的な思いで来られる方もいらっしゃっるので、そういう時はかなり気を使います。それに、「管理栄養士 = 食事には気を使っている」と思われているのか、食べ物の話ではあまり突っ込まれませんが、運動の話が出た瞬間、ここぞとばかりに冒頭のような言葉をかけられる事が結構あるんです。学生時代は運動していても、社会人になると機会が減ってしまうのはみんな同じ。以前は「スポーツは特に…」と言って、自分の方が質問にまごまごしてしまっていましたが、「これじゃ自信が持てない!」と思って、私も数年前から運動を始めています。ウォーキング ⇒ チョコレートマラソン(5km) ⇒ スイーツマラソン(10㎞) ⇒ ハーフマラソン ⇒ フルマラソンこの順番で少しずつできる事を増やした経験は、実際の指導にかなり役立っています。運動をしていない人には「一駅歩くことからでも体力がつきますよ」とご案内。今現在走っている人には、練習方法や大会情報を聞いたり、時には「どうやったら早く走れるか」と質問して教えてもらう事もあります。私自身、走ることはそれほど好きではありませんが、嫌いにならない程度に今もゆるゆると続けています。とっても暖かかった3/4(日)は、河津桜が満開の神奈川県三浦市でハーフマラソンに参加してきました。大会に出場するのは1年半ぶり。坂道が多くて歩いたりもしたけど。筋肉痛がひどいけど。完走できて気持ちがすっきりしました。管理栄養士は食に対する正確な知識や情報を伝える事が一番であって、なんでもかんでも経験談に頼るのは考えもの。けど、「必要とあらば経験談も話せる」という心の余裕ができたのは嬉しい収穫です。参加賞はTシャツと三浦大根。「三浦大根はえぐみがなくて甘い」と知れた事も、プラスワンの収穫です。まだ運動をしていない方。対象者の気持ちになって、自分自身も何か行動してみませんか?