この日まで、私は毎日、
暗い顔をしていた。



毎日が辛かったのは

後悔の気持ちと

自分を責める気持ちに

追い詰められていて

いたからだと思う。



自分が悪い

もう現実は変わらない

娘を受け入れられる日がくるとは

思えない

そんな自分を酷いと思う

だけど全部嫌だ

考えても解決しないことばかり

負の思考ループから抜け出せず

もがいていた






私は旦那さんにLINEで、

今、自分が抱えている辛さを打ち明けた。




妊娠中、出生前診断について友人に相談していたこと。

自分は検査を受けようとしていたこと。

旦那さんに相談せず、話し合うことなく自分の中で決めてしまったこと


を、後悔しているということ。

今、その気持ちが辛くて苦しいということ。







旦那さんはひとこと、

「俺は生んでくれと言ったと思う」


と言った。







その返事には、

驚いた。





事前にわかっていても

生んで良かったの?

それは、私の気持ちを守るため?

本当に言ってるの?





と、この時は思ったけど





旦那さんはきっと

本心で言ってくれたと思う







私の為というよりは


旦那さんは、娘のことを

生まれた時から

とても大事に想っている






私たち2人の子どもだから

どんな子でも

我が子に違いはないから

と思ってくれている






旦那さんは

そういう人です






娘がうちの家庭を選んで来てくれたとしたら

優しい愛でいっぱいの

旦那さんの元に

来てくれたんだなぁ

  



私はそう思った



     




辛くないわけはないけど

本当は健康で生まれてきて欲しかったけど

現実は変わらないから

親の自分達が前を向いて

やるしかないんだよ



というのが、

旦那さんの考え。




私は旦那さんの愛情の深さと

私を引っ張って前を向かせてくれた

強い意志に

何度も救われた



そんな風に言ってくれる旦那さんと

一緒に頑張ろう

くよくよせずに前に進もう


そんな風に思うことができた。



 

「俺は生んでくれと言ったと思う」


という言葉は、

ひとことなんだけど



一瞬で私の心を楽にしてくれて

この人と一緒に娘を

大切に育てていこうと思わせてくれた

ものすごくパワーのある言葉だった