江戸川物産株式会社の代表、朝倉です。
最近、プラスチックや紙の値上がりが止まりませんね。 うちのような包装資材を扱う会社にとっては、まさに「身を削る」ような話……と言いたいところですが、少し違う角度からこの現象を眺めています。
世の中の仕組みについて、ちょっと考えてみましょう。
価値は「中身」にあるという幻想
皆さん、コンビニでおにぎりを買うとき、何にお金を払っていると思いますか? 「そりゃ、お米と鮭でしょ」 そう答える人が大半でしょう。でも、実は違います。
あなたが払っているお金の一定割合は、あのパリッとしたプラスチックフィルムと、手を汚さずに食べるための構造デザイン、そして「清潔である」という安心感に対して支払われています。
今、その「安心感の器」であるプラスチックや紙の値段が上がっている。 これはつまり、世の中が**「中身(コンテンツ)よりも、それを包む仕組み(パッケージ)の方が維持コストが高い」**という事実に、ようやく気づき始めたということなんです。
「もったいない」の正体
「プラスチックが高いから、紙に替えよう」 「紙も高いから、いっそ裸で売ろう」
エコの観点では正解に見えますが、ビジネスの観点で見ると、これは**「過保護の終焉」**です。 これまでは、安価な石油のおかげで、私たちはあらゆるものを過剰に甘やかしてきました。たった一個の消しゴムをプラスチックのケースに入れ、さらにフィルムで包み、レジ袋に入れる。
でも、包材の値段が上がるということは、「そこまでして守る価値が、その中身にあるのか?」と市場から突きつけられているのと同じです。
「中身は50円なのに、包むのに60円かかる」 そうなったとき、初めて私たちは**「本当に包むべきものは何か」**を真剣に考え始めます。
江戸川物産の「逆張り」な視点
うちの会社は、バイオマス原料の弁当箱やストローなど、環境配慮型の資材を強化しています。 正直に言いましょう。これらは普通のプラ製品より高いです。
でも、これからの時代、「高い包装を使う」ということは、「その中身には、高いコストをかけてでも守り、届ける価値がある」という証明になるんです。
かつて、ブランド品が立派な箱に入っていたのは、中身が高級だったからです。 これからは、日常の「お弁当」や「雑貨」も、ちゃんとした(高い)資材で包まれているだけで、「これは信頼できるものだ」というブランド価値を持つようになります。
値上げを嘆くのではなく、「安っぽく包める時代が終わった」と捉える。 すると、商売のやり方がガラッと変わって見えてきませんか。
さて、あなたの会社の商品。 その中身は、値上がりした包材を使ってでも、守る価値があるものでしょうか?
もし「包材が高すぎて利益が出ない」と悩んでいるなら、見直すべきは包材の値段ではなく、中身の価値の方かもしれませんよ。



