昔書いた詩の改訂版です。

【水滴】
真夜中に落ちる水滴
蛇口から千切れ離れて
砕け散るまで0.8秒
何処かで誰かが恋をした
水滴は丸くなる
何処かで新しい命が産まれた
冷たいステンレスの硬さに
潰れる水
何処かで誰かの火が消える
サヨナラが哀しく響けば
ありがとうの涙に濡れながら
又何処かで誰かの笑顔と寂しさが繰り返す
0.8秒の奇跡
水道水が砕け散るまでに
私は悲しみを吐き出し
憧れを吸い込んだ
落ち行くまで
砕け散るまで
水滴の時間は真夜中に響く
★妹が癌になり、本人は私もう死ぬんだとグダグダになっていた。
精密検査の結果、転移はしていないと「ありがとう心配かけて後免ね」と泣きながら電話が掛かってきた。
手術はするので、負けるなよ頑張れよと、私も仕事中に泪をこらえらるのがやっとだった。
妹よ大丈夫だよ、きっとお前は何かに守られて居るんだよ。
兄より