圧巻でした。
幕が降りる数分間の熊川さん。
あんなに人間の弱さを露にした、舞台での熊川さんは初めて。
ジゼルを失って幻想を見るアルブレヒトや、オデットを追って身を投げるジークフリード、ニキヤを殺してアヘンを吸う戦士ソロル。。
今まで見たこともない狂気、負のエネルギーを発散する熊川さん。
熊川さんの本来のキャラクターとは恐らく真逆の役を、こんなにも説得力ある、リアルなものにしたその演技に、涙が出て来ていました。
ホセという人物の描き方。
あぁ、熊川さんはこういう「カルメン」にしたかったのか、と今回良く分かった。
去年、良く分からなかった。

艶やかなオペラの美声や、プティのシンボリックで都会的な世界とは全く別の「カルメン」。
「カルメン」という小説を原作忠実にバレエで表現した、リアルな人間ドラマ。
絵画で言うとキュービズムや印象派に対し、あくまでも写実を貫くというか?
一幕、ホセを誘惑するカルメンの演出もより大胆になっていました。
足を見せたり、突然キスをしたり。
少年のようでいて、女性の色気もある白石カルメンが、巧みに堅物熊川ホセの男の心にすり入っていく。。ホセが抗えなくなるほど。
その様がすんなり入ってきました。
二幕では、カルメンを悪事から改心させ、一緒に引き返そうとするホセ。
相手にしようとしないカルメン。
ホセは益々真剣に、そして頭かかえる。
。。
ホセはすっかりカルメンを愛してしまっている。しかもあの書類とにらめっこの堅物ホセと、しかし同一人物なのだ、と疑う必要なく見続けることができました。
むしろ、あれほど真面目だったからこそ、一ヶ所には留まらないカルメンを真剣に愛してしまったのだ、と、結びつきました。
カルメンを殺した後のホセを、今回、初演時より長く演出。
カルメンを追ってきたホセの手を振りほどくカルメン。そのまま闘牛場の中に戻れたのに、何故か立ち止まる。
カルメンって、やはりホセのことが好きだったのかな。。
そしてホセの弾丸に倒れるカルメン。
カルメンの命を止めてしまったホセ。
思い通りにならぬなら、殺してしまえ。
闘牛場の入口で壁にもたれ、座り込み、カルメンを殺してしまった事実を、じわりじわり全身で自覚していく様。
ぐったりとしたカルメンに近づき、手を口元に、足は内(股)に入るくらいにやってしまったことの重さに身体を震わす。
リアル。
堅物な 一人の平凡な男が、奔放で自由な女を愛し、愛し過ぎて、手に入らぬと分かると逆上して勢いで殺してしまった。。

現代にもあり得るドラマを、極上のビゼーの音楽と、熊川さんの粋な振付で盛り上げる。ダンサーさん達の素晴らしい技術と演技も。
熊川さんの、バレエへの、音楽への、物語や登場人物への、愛や情熱を、たくさん感じました。
熊川さんじゃないまた別キャストで観てみたい、と思いました。
私の中で、K-Balletベストだった「海賊」を抜いた気がします!
東京まで見に行って良かった!
2015年10月9日(金)15時開演
オーチャードホールにて。
幕が降りる数分間の熊川さん。
あんなに人間の弱さを露にした、舞台での熊川さんは初めて。
ジゼルを失って幻想を見るアルブレヒトや、オデットを追って身を投げるジークフリード、ニキヤを殺してアヘンを吸う戦士ソロル。。
今まで見たこともない狂気、負のエネルギーを発散する熊川さん。
熊川さんの本来のキャラクターとは恐らく真逆の役を、こんなにも説得力ある、リアルなものにしたその演技に、涙が出て来ていました。
ホセという人物の描き方。
あぁ、熊川さんはこういう「カルメン」にしたかったのか、と今回良く分かった。
去年、良く分からなかった。

艶やかなオペラの美声や、プティのシンボリックで都会的な世界とは全く別の「カルメン」。
「カルメン」という小説を原作忠実にバレエで表現した、リアルな人間ドラマ。
絵画で言うとキュービズムや印象派に対し、あくまでも写実を貫くというか?
一幕、ホセを誘惑するカルメンの演出もより大胆になっていました。
足を見せたり、突然キスをしたり。
少年のようでいて、女性の色気もある白石カルメンが、巧みに堅物熊川ホセの男の心にすり入っていく。。ホセが抗えなくなるほど。
その様がすんなり入ってきました。
二幕では、カルメンを悪事から改心させ、一緒に引き返そうとするホセ。
相手にしようとしないカルメン。
ホセは益々真剣に、そして頭かかえる。
。。
ホセはすっかりカルメンを愛してしまっている。しかもあの書類とにらめっこの堅物ホセと、しかし同一人物なのだ、と疑う必要なく見続けることができました。
むしろ、あれほど真面目だったからこそ、一ヶ所には留まらないカルメンを真剣に愛してしまったのだ、と、結びつきました。
カルメンを殺した後のホセを、今回、初演時より長く演出。
カルメンを追ってきたホセの手を振りほどくカルメン。そのまま闘牛場の中に戻れたのに、何故か立ち止まる。
カルメンって、やはりホセのことが好きだったのかな。。
そしてホセの弾丸に倒れるカルメン。
カルメンの命を止めてしまったホセ。
思い通りにならぬなら、殺してしまえ。
闘牛場の入口で壁にもたれ、座り込み、カルメンを殺してしまった事実を、じわりじわり全身で自覚していく様。
ぐったりとしたカルメンに近づき、手を口元に、足は内(股)に入るくらいにやってしまったことの重さに身体を震わす。
リアル。
堅物な 一人の平凡な男が、奔放で自由な女を愛し、愛し過ぎて、手に入らぬと分かると逆上して勢いで殺してしまった。。

現代にもあり得るドラマを、極上のビゼーの音楽と、熊川さんの粋な振付で盛り上げる。ダンサーさん達の素晴らしい技術と演技も。
熊川さんの、バレエへの、音楽への、物語や登場人物への、愛や情熱を、たくさん感じました。
熊川さんじゃないまた別キャストで観てみたい、と思いました。
私の中で、K-Balletベストだった「海賊」を抜いた気がします!
東京まで見に行って良かった!
2015年10月9日(金)15時開演
オーチャードホールにて。












