ペンちゃんは このごろ げんきが ありません

そらを みては ためいきばかり


いいなあ とりさんは 

とおくまで とんでいけるんだもの


ぼくも とりのなかまだって ママは いうけど

うでと あしが こんなに みじかいんだもん

とべないよ


いいなあ とおくまで とんでいきたいよ


すると、いちまいの はねが 

そらから ふんわり ふんわりと おちてきました


ペンちゃんは 

これ、 だれの はねだろう

ぼくへの プレゼント?

きっと そうだ

ぺんちゃんは そっと おしりに さしてみました


わあ かっこいい!


あら ふしぎ!

からだが ふわり ふわふわっと うきました


ペンちゃんは うでを ばたばた 

わあ とんでる!

ぼく とべるよ!

うれしいなあ!


でも だんだん つかれてくるし

あつくなって きました


あっ、あのきのしたで やすもう

すずしいなあ きもちいい


すると きが しゃべりました


わたし きじゃないの

ダチョウっていう とりの なかまよ


ぼくと おなじ とりなの?

ねえ とびたいと おもったことない?


ないわ

こうして かげを つくって あげると

どうぶつたちが よろこんで くれるんですもの

うれしいわ


ぼく・・・  ぼくは・・・

あんなに とびたかった ぼくって・・・


ダチョウさんに さよならを いって 

ペンちゃんは そらを また とんでいきました

でも、まえほど うれしくは ありません


すると、しっぽに つけた あの はねが

ふわんと ぬけて

どんどん したに おちていきます


ぺんちゃん、ぺんちゃん、

さあ あさですよ


あっ、ママ!

ぼく とべなくても いいや


ぼくたち ペンギンだけだよね

うみのなかを すいすい とべるのは!