たかこ (絵本・こどものひろば)/清水 真裕
¥1,365
Amazon.co.jp

☆☆☆


ぼくのクラスに転入してきた『たかこ』
着物を着て、扇で顔を隠してる。
隣の席になって、ぼくが「よろしく」って言うと、たかこは「こころやすくならむ」と言った。
たかこは、墨をすって筆で書き、リコーダーを吹く代わりに琵琶を鳴らす。
ある日、テストで他の子に負けたたかこがずうっと不機嫌でいたせいで、「たかこっていっつもいばってる!」と、みんなからからかわれ、いじめられるようになってしまった。
そして遠足の日。
野原で遊んでいると、急に天気が悪くなり、雷とともに大粒のひょうが降ってきた!!
するとたかこ、「わが うはぎを つかひたまへ」
色とりどりの着物の下に避難し、難を逃れたみんなは、たかこに感謝。
そしてまた、みんな仲良くなった。


たかこナイス!
現代の学校に思いっきり平安持ち込んで、それがそのまま受け入れられているという、このスバラシさ!!(笑)
いや~、でも、昔の文化というか、そういうものに楽しく触れられるっていう意味では、すっごくいい本だと思う。
小学校の国語の教科書でも、百人一首とか『春はあけぼの』とか『祇園精舎の鐘の音』とか、古典がやたら出てきてるし、学習にも役立つかも。

では、最後に1ツッコミ。
眠そうに登校してきたたかこに「どうしたの?」ってきくと、
「ものがたりをえたり。ひるはひぐらし よるは めのさめたるかぎり、ともしびを ちかくともして はしるはしる これをみるより ほかのことなし」
・・・って、長いよ!!!!!(笑)

マグナス・マクシマス、なんでもはかります/キャスリーン・T. ペリー
¥1,470
Amazon.co.jp


☆☆☆


海辺に住むマグナス・マキシマスは、ものを計るのが大好きなおじいさん。

何でもかんでも計ったり数えたり。
歩く時も食事の時も、計ったり数えたり。
それ以外のことはまったく目に入らない。
ところがある日、メガネを壊して計れなくなってしまった。
仕方なく浜辺に行って波の音でも数えようとすると、男の子がやってきて、「一緒に海でばしゃばしゃしよう」と誘う。
それからおおいに遊んだ二人。
翌日、新しいメガネを受け取ったマグナス・マクシマスは、やはり計りに計ったが、夕方6時になると、計る道具を全部片付け、メガネもポケットに入れてしまった。
それからマグナス・マクシマスは、庭に出て、太陽が沈むのを、月がのぼるのを、夜空に浮かぶ星を、ゆっくりと眺めたのだった・・・


 良い。

計りまくるマグナス・マクシマスが相当オモシロイ。
サーカスから逃げ出したライオンだって何のその。
計ったり数えたりする対象でしかないのだもの。
強すぎ(笑)
そして最後はほのぼの、というか、ほんわり。
計る以外の楽しみができて良かったねえ、という感じ。 

話もいいんだけど、絵もなかなか。

なんともイイ味を出していて、マグナス・マクシマスのひょうひょうとした感じとか、ライオンがきょとんとしてるとことか、オモシロかわいい。

時 計つくりのジョニー/エドワード アーディゾーニ
¥1,365
Amazon.co.jp

☆☆☆

ジョニーは手先がとても器用で物作りが上手。

ある日、お気に入りの『大時計の作り方』という本を手本に、自分で大時計を作ってみようと思いたつ。
でも、両親に言っても相手にされず、先生に言っても相手にされず、同級生にもバカにされてからかわれた。
ただ一人、クラスメイトのスザンナだけは、「絶対できる」とジョニーに言ってくれた。
親に邪魔されながらも、スザンナに励まされ、鍛冶屋のジョーの協力も得て、ついに大時計が完成!!
両親や学校の皆にもやっと認められ、大喜びのジョニー。
さらに、鍛冶屋のジョーが一緒に働こうと提案してくる。
ジョーが鍛冶屋の仕事をし、ジョニーが時計を作り、スザンナが帳簿を付ける会社。
この会社はすぐ有名になり、ジョニーは国一番の時計作りになっていった。


これはよい。

夢があるし、自分の才能を伸ばすとか諦めないとか、ポジティブな感 じがイヤミなく伝わってきて良い。
ジョニー頑張れ、負けるな!って応援したくなっちゃう。
いい感じに味方もいて救われるし。
両親がアホなのも、ある意味リアル(笑)
子どもの夢や才能をつぶしてないか、我が身を振り返ってしまう絵本でした(;^_^A
ビリーは12さい (創作絵本シリーズ)/相馬 公平
¥1,365
Amazon.co.jp

☆☆☆

ぼくはビリー、12歳(イヌ)。人間で言うと70歳ぐらい。

ぼくのうちのみんなは、昔のぼくを知っているから、ぼくが年を取ったと思っている。
たしかに、昔はもっと毛の色が黒かったし、毛につやもあった。
うちのみんなも、昔と違って今はこうだと言っては、決まって「ビリーは年だもの」と言う。
でも、年を取ったのはぼくだけじゃない。
お父さんだってお母さんだってしゅうへいくんだって、昔と違っている。
12年経って、ぼくが変わったように、みんなも変わったのだ。
でも、変わらないのは、ぼくがみんなを大好きで、みんなもぼくを大好きだってこと!


ビリーナイス!(笑)

ビリーの一人称がとても効果的で、なんとなくユーモラスで、ほのぼのかわいい。
月日の流れ、変わるものと変わらないもの、みたいなのがわかりやすく描かれてて、すとんと胸に入ってくる。
絵も独特だけど味があって。
『島ひきおに』とかも描いてる梶山俊夫さんという方。
「ああ~」と、納得

だっこして/エクトル シエラ
¥1,365
Amazon.co.jp

☆☆☆

ちっちゃいたこが「だっこして」といつ言っても、おかあたこはだっこしてあげる。

だって、『あしがはっぽんあるのでとてもべんり』、だから。
でも、だっこしてもらってないイルカを見て、ちっちゃいたこは考えた。
おかあたこのお手伝いをしようと。
そしたら、二人で足は16本。
とてもべんり。


確かに便利!!(笑)

幼い子向けの絵本だけど、同じフレーズが繰り返されて、かなりオモロイ。
言葉の選び方も、個人的にめっちゃツボ。
『おかあさんたこ』じゃなくて『おかあたこ』だし(笑)
絵も、村上康成さんでほのぼのとかわいく。
あったかくて、やさし~い気持ちになれる絵本です♪