こんにちは、浜島代志子です。

なでしこが負けました。彼女らの涙、私も泣きました。
「又ね」「次がある」はない。
勝負時があるものです。

私もテニスや対話式読みきかせでここ一番、
勝負時という経験を重ねてきました。
なでしこの涙がぐっと胸にきました。

蜘蛛の糸 」(偕成社刊)という絵本をご存じですか。
あの芥川龍之介の作品です。

遠山繁年さんの絵が、なんともいえずコワイのです。
お釈迦様の絵は、ほのぼのときれいなのに地獄ときたら、
もう、二度と見たくないほどです。

血の池地獄に顔だけ出してうめいている顔のすさまじさ。
やせ衰えたカンダタ、目玉をぎょろつかせ
自己中心ばりばりの顔。

こんな人、いるのよね、と思わされます。

お釈迦様は、たったひとつだけ良いことをした・・・
蜘蛛を踏みつぶさなかったこと・・・
に免じて地獄から引き上げてやろうとなさいます。

カンダタは、蜘蛛の糸にぶらさがった地獄の人に
「俺のものだ、降りろ、降りろ」と喚きました。

蜘蛛の糸はどうなったと思いますか?
プツンと切れたのです。

もう、おわかりですね。
自己中心の醜い心が
蜘蛛の糸を切ってしまったのです。

チャンスは、そうざらに巡ってくるものではありません。
ワンチャンスを逃してしまったカンダタは、
永久に地獄にいるでしょう。

他人事とは思えません。

いざという時、人をかえりみることができるか?
ついつい自分に言い訳をしてしまいます。

カンダタとなでしこは、比べものになりませんが、
あの時、もう半歩早く追いついていれば、
シュートが外れなければ、
審判がハンドを取ってくれていれば・・・・。

言い出したらきりがありません。
みじめになるだけです。

文学の敷居が高いというおとなが読むといいでしょう。

おかしなことにこの絵本、
こどもが大好きなのです。

3歳児も好きです。えっ、と思われますか?

どうしてかな・・・?

コワイもの見たさ。
見てきたような地獄の恐ろしさ。
自分の中にカンダタがいるのではないかという直感。

この世の続きがあの世だと言います。
地獄の恐ろしさを知っておくのは良いですね。


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