こんにちは。浜島代志子です。
今回は「どんな絵本がどうして良いの?」に
ついて書きますね。

まずは、世界のベストセラー「はらぺこあおむし」。
エリック・カールさんの代表作です。
http://goo.gl/WCUnM

誰でも知っている「はらぺこあおむし」、
その人気の秘密に迫りましょう。

子ども達が大好きなのは、原因があります。
それは、「あおむし」が、こどもそのものだからです。

どこがって?
子ども達は生まれたばかりのあおむしに
気持ちを同化することが出来ます。

毎日、毎日、食べるものが増えてゆきますね。

これは、体が育つからお腹がすく、
お腹がすくから食べる、
という外的なことだけではありません。

体と共に心も育っているということを表しています。

毎日、毎日、おいしいものを探しては食べる・・・。
お腹がすくだけではありません。

心が育っているから、
次から次へと新しいことに興味や関心を持ち、
発展していくということを表しています。

土曜日、食べ過ぎのあおむし君、
おなかが痛くて泣きますね。

内的には何を意味するでしょうか?
あなたは、どう思われますか。
考えたことない・・・ですか?

たくさんの経験をして、
頭も心もパンクしそうになったとうことを
表しているのです。

でも、次の日、日曜日、あおむし君は立ち直ります。
葉っぱが自分にぴったりだということに気がつきます。

内的には、自分の行くべき道がわかった!
ということです。
行くべき道を見つけた時のあおむし君の喜びは
いかばかりでしょう。

「良かったね、あおむし君、おめでとう!」
愛しくて抱きしめたくなります。
人生はあおむし君だと思いませんか?

あれやこれやと体験を重ね、失敗して、初めて
自分の生き方、行くべき道がわかるのですからね。

失敗は成功の元。
もし、あおむし君があれやこれやと食べ続けなかっら、
葉っぱのおいしさにも気がつかなかったろうし
あれほどみごとな蝶々にもなれなかったでしょうね。

あなたは、もう既に蝶々になっていますか?
それとも、
まだまだ、食べ続けて(経験し続けて)いますか?

いっぱい食べたあおむし君、
びっくりするほどのふとっちょになりましたね。
これは、何を意味していると思われますか?

食べ過ぎてデブになったということではありません。
たくさんの経験をしたから、
心の中が豊かになったということです。

次に、さなぎになりますね。
賢明なあなた、これは、何を意味しているでしょうか?

見た目は大きくなったけれど、
心の内は、まだまだ成長を続けているのです。

心の中は見えませんね。
見た目はあまりさえないさなぎですが
心の中はゆっくりゆっくり成長しているのです、
見えないのです。

見た目だけで子どもの心の成長を
判断してはならないということではないでしょうか?

早く早く成長してよ!という親御さん
お気持ちはわかるのですが、

「いつまでさなぎの中でごろごろしているのよ。
早く出ていらっしゃい!」と、
さなぎの皮をひっぺがしたら、どうなるでしょう?

あなたは、どう思われますか?
さなぎの中で蝶になりかかっているあおむし君、
死んでしまいます。

待つことが大切ですね。

待てば海路の日和ありといいます。

時が満ちて、
とうとう、見事な蝶々になって
飛び出してゆきます。

おめでとう、あおむし君。
たくさん経験してよかったね。

じっと成長を見守ったお母さん、偉かったですね。

「はらぺこあおむし」は、
人生への愛と勇気のメッセージが
込められているのです。

だから、読み方、語り方が大事です。
エリック・カールさんのメッセージを
敏感に感じ取るから、永遠のベストセラーなのです。
http://goo.gl/WCUnM

ただ、かわいいだけではないのです。

おまけですが、あおむし君の顔、赤いでしょ?
頭の固い人は、おかしいというかしら。
想像の中では何色でもいいのです。

こどもの頭はやわらかい、
常識で凝り固まっているおとなは、
こどもに対話式読み聞かせをしているといいですよ。

こどもの柔軟さ、想像力に教えられることが
いっぱいですから。

次回は、「歳の違う兄弟に読んであげるコツ」に
ついて書きますね。お楽しみに。

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