植物のマグネシウムの重要性


こんにちは。

ehimenoojisanと申します。

今回は植物におけるマグネシウムの重要性を書いていきます。

どうぞよろしくお願いいたします。


私は愛媛県で柑橘を栽培しているのですが、

その昔、知り合いの農家より


「みかんの葉っぱの色がまだらになったから見にきてくれ」


と言われたことがあります。


見に行ってすぐにわかりました。


「マグネシウム欠乏やね」と、

話を聞くとマグネシウムなんかやった事がないとの事。


マグネシウム欠乏のお写真をお借りして説明させていただくと、



マグネシウム欠乏の特徴として、

柑橘では養分が盛んに必要となる

7月〜8月に症状が発生しやすいです。

症状としては葉脈の緑は残るが、他の部分には黄色化が起こります

これを黄色化(クロロシス)なんて言ったりします…


特に着果している果実の周辺に激しく出やすい傾向があります。

対処しなければどうなるのかという話ですが、

落葉が発生します。 


皆々様の園地ではいかがでしょうか?


そう言った場合は対処が必要で、即効的に補給するのであれば、

液肥タイプの葉面散布最も早く

効果的です。





時折雨天続きの年もあります。

その場合は葉面散布型の液肥より、

地面に散布する粒状の固形肥料の方が

圧倒的に有利です。



同時に腐植も補給できる資材もあります。




マグアース2号はク溶性苦土が53%も配合されています。

ク溶性苦土なので、長く効果があります。


長く肥効があるので、

2〜3月頃に散布にしてジワジワと補給できるので、オススメです。




主なマグネシウムの働きを書いておきます。


働き

葉緑体の構成要素

タンパク質、脂質の合成に関与する




字が汚くて申し訳ない…

特にクロロフィルの構成として
マグネシウムの周りに窒素が4つくっ付いている形となり、
柑橘および植物の緑色を構成している葉緑体にはマグネシウムは必要不可欠と言うことになります。
光合成には窒素、マグネシウムが必須なんです。
そんな大事な成分を植物に与えないなんて、
勿体無い!

マグネシウムの欠乏は
カリウムとの拮抗作用
で起こる場合もあります。
拮抗作用というのは、他の成分の吸収を抑制する働きのことです。
カリウムの過剰施肥は注意しましょう。

マグネシウムの過剰症は起こりにくいですが、
石灰質資材としてマグネシウムを過剰に施肥した場合にはカルシウムと同様に土壌phをあげる事もあります。

いかがでしょうか。
あまりマグネシウムを意識する方は少ないかと思いますが、
植物にとって非常に重要な成分であります。
マグネシウムの補給で光合成が促進され、
皆様の収穫物がより美味しくなるようにと願いを込めて、今回の記事を終わろうと思います。

長文にお付き合い頂きありがとうございました。