9月19日

ツール・ド・フランスは第20ステージです。

明日はパリでのスプリント決戦で石畳の多いパリで総合優勝争いは行わないのが通例です。

 

その為、この第20ステージがスプリンター以外は実質の最終ステージです。そして、山岳タイムトライアルです。

 

全長36.2km、序盤も獲得標高321mを登り、

残り5.9kmは平均勾配8.5% 獲得標高558mを登ります。

 

総合1位:ログリッチ(ユンボ・ヴィズマ)と2位ポガチャル(UAEエミレーツ)との差は57秒差でした。

 

登坂に入る場所でTTバイクからロードバイクに乗り換える選手が多く、純粋なタイムトライアルと言うより、タイムトライアルで30km走った後にアシスト無しの個人での山岳ステージと言う感じです。

 

このステージの結果でステージ2位のデュムラン、ステージ4位のファンアールト、ステージ5位でマイヨジョーヌのログリッチを考えると最強のチームはユンボ・ヴイズマであるのは間違いなかったです。

 

しかし、ポガチャルの実力はそんな最強チームの力をも凌駕していました。

 

デュムランを1分21秒を上回り、ポガチャルがステージ優勝すると同時にマイヨジョーヌも逆転で獲得しました。そして、イネオスのカラパスから山岳賞も奪い返し、ヤングライダー賞も決め、サムベネットが獲得をほぼ手中にしたポイント賞以外の3勝を独占しました。

 

(出展:シクロワイアード)

 

その上に去年、エガン・ベルナルが記録した最年少総合優勝記録も21歳のポガチャルが更新することも確実です。

 

UAEエミレーツのサポートメーカーのコルナゴにとっては久しぶりの総合優勝です。最近はピナレロに押されていたイタリアメーカーの内、アスタナのウイリエールやコフィディスのデローザも活躍したツール・ド・フランスになりました。

 

私の考えでグランツールやUCIワールドツアーで活躍するロードバイクが素晴らしいと思っています。

その考えからもイタリアメーカーは輝きを取り戻していると思います。

 

同じイタリアメーカーですが、ビアンキも久しぶりの総合優勝であるマイヨジョーヌを最終日に逃しました。ビアンキファンには悲報ですね。

 

明日のパリステージは記録に残るフィナーレになると思います。

 

そして、休息日のインタビューでクリス・フルームが「リッチー・ポートの総合表彰台が見たい。」と言っていました。そして、リッチーポートはアスタナのロペスを逆転して総合3位を確実にしました。

 

TEAM SKY時代はフルームのベストアシストで、その後、BMC、TREKへと移籍しましたが、成績は伸び悩みでした。

しかし、今年、新型EMONDAにとっても記録に残る表彰台となります。非常に嬉しいです。

 

ミケル・ランダは2年前と同じ総合4位になりました。2年前はフルームのアシストでしたが、今回はバーレーン・マクラーレンとして、最初で最後のエースでした。来年はバーレーン・メリダに戻るんでしょうか?

 

特注カラーが大好きでユーロップカー(現トタルディレクトエナジー)をサポートしていた時代は新城選手のジロ参戦に合わせて、ピンクのロードバイクを供給していたのも記憶に新しいコルナゴは今年、黄色のC64やVR-3S、CONCEPTが発売されるんでしょう。

これも期待ですね。ピナレロ以外では2014年のニーバリが総合優勝した時のSPECIALIZED S-WORKS TARMAC以来です。

 

コロナ禍で記録にも記憶にも残るツール・ド・フランスはパリに辿り着けそうです。

 

 

 

 

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