12月21日
今年は間違いなく、エアロロードバイクの年であったと思います。
ORBEA ORCA AEROやCannondale SYSTEM SIX がメーカー初のエアロロードバイクとして発売され、LOOK 795 BLADEやヨネックスのエアロタイプが追加され、それ以降も11月以降もFOCUS IZALCO MAXとKUOTA KOUGAR が発表されました。
(出展:CYCLESPORTS)
MADE IN JAPANの底力を感じるロードバイクです。
もっと世界で活躍して欲しいですが、難しい部分です。
LOOK 795 BLADEが発表された時に翼状断面形状の795 に比べてカムテール構造を採用している為、フレームの各チューブが細くなり、少し違和感を感じました。
FOCUS IZALCO MAXもそれまでのIZALCO MAXの特徴を残したままエアロ形状を取り入れると言うテーマだった為にエアロ化による重量増を抑える必要があったのを犇々と感じます。
ヘッドチューブの形状に違和感が感じます。ヘッドチューブ後側の凹凸は必要なの?それともこれがFOCUSのアイデンティティなのでしょうか?
ヘッドチューブの窪みは必要?(出展:シクロワイアード)
ピナレロがDOGMAからDOGMA F8にモデルチェンジした時にエアロ化をする為にカムテール形状を取り入れましたが、基本それまでの特徴を無理に残すことをしませんでした。それまでのピナレロの特徴と言えるONDA フォークも新形状になり、賛否両論ありました。
ピナレロらしさはありますが、以前のDOGMAの印象は薄いです。
(出展:シクロワイアード)
そして、今回発表されたKUOTA KOUGARは4年ぶりのモデルチェンジで、現行のKOUGARは非常に好きなモデルです。Y’Sに展示している現物を見た時は感動しました。(その当時、松山の自転車屋さんでKUOTAを展示しているのは見たことがありませんでした。)KUOTAは元々エアロ形状を得意とする為、KOUGARはエアロロードバイクと言うカテゴリーでした。大口径チューブを使用した緩やかな曲線形状が特徴でした。
KUOTAにもユーザーの意識の変化の波が押し寄せたようで2016年頃にシートポストに振動吸収素材を挟むことで振動吸収性を上げました。ロードバイクは硬いのが優先されることに疑問が出始めた時期と合います。
(出展:CYCLESPORTS)
新型のKOUGARはフレームの各部分にエッジが掛かった形状で新しさを非常に感じますが、多分D形状で細くなり振動吸収性の上がったシートポストや各チューブが細くなることで軽量化を張っているのだと思います。
(出展:INTERMAX ホームページ)
このフレームが好きでした。しかし、1台目には出来なかった。
KRYONはそんなに形状を変えずにモデルチェンジしたので、このふっくらとしたフレームがKUOTAだと思っていた私には少しショックなモデルチェンジです。
エアロ形状、軽量フレーム、振動吸収性、高剛性を1台ですべて満たそうとすると魅力も薄くなるような感じがします。
来年の今頃には松山のY’Sにも新型KOUGARが展示されるかもしれないので、実物を見ると少し感想が変わるかもしれないです。
ロードバイク業界全体が同じ方向性に進むことの怖さを感じています。2019年はどんなトレンドに進むのでしょうか?
ディスクブレーキとエアロ化の流行は続くのかなと思います。
ブログを読んで頂き、ありがとうございます。
記事に失礼な点があれば、申し訳ありません。