ロングライドロードバイクやエンデューロロードバイクと言われるヘッドチューブの長い結構楽なジオメトリーなロードバイクです。

 

エンデューロモデルの代表:DOMANE

(出展:TREKホームページ)

 

ロングライドでの疲労を軽減する為、振動吸収性に注力したロードバイクです。ディスクブレーキの装着率が高いのも特徴です。

 

乗車姿勢が楽なのと振動吸収性が良いことで乗り易いと言われ、全国的に一番売れるロードバイクであり、松山で見るロードバイクでGIANTならDEFY、MERIDAならRIDEと言う印象があったのも確かです。

 

ふと今年のラインナップを見ていて、MERIDAのラインナップからRIDEはエントリーモデルで9万円のRIDE80のみになりました。コンポもクラリスでリムブレーキです。

 

MERIDA RIDE80(出展:MERIDA ホームページ)

 

サイクルベースあさひで広告によく出ていたRIDE400は今年のラインナップにはありません。

 

MERIDAとしてはSILEXと言う未舗装路も走れるタイヤを35Cにしたスポルティフ、ランドナー、グラベルロードバイクと言うジャンルのロードバイクをラインナップに追加しました。エンデューロバイク自体の役目は終わったと言う判断かもしれません。

 

MERIDA SILEX400(出展:MERIDA ホームページ)

RIDEと比べて、よりスローピングが強くなっているのが分かります。

 

そこで気になるのはGIANTはどうなんだろうと言うことです。

 

GIANTの2019年ラインナップからもDEFYはPROレベル2種類、ADVANCED1種類と減っていました。アルミのDEFYは数年前にTCRと統合されて、CONTENDになっています。しかし、アルミのTCRは今までのSLRグレードに加えてSLグレードも新発売しました。CONTENDと合わせるアルミフレームは4種類となりました。DEFYは減っている感じです。

 

アメリカのブランドはまだエンデューロモデルが健在です。

TREK DOMANE、CANNONDALE SYNAPSE、SPECIALIZED ROUBEIX、FELT VRとラインナップも充実しています。

 

元々ヨーロッパメーカーではエンデューロモデルと言うジャンルは不得意と言うか、存在しませんでした。リドレーを代表とするベルギーのロードバイクメーカーはパヴェ(石畳)を走ることが基本の為、もともと振動吸収性が高いことを売りにしています。

 

しかし、来年のラインナップではどうなっているでしょう。それでエンデューロモデルの未来が見えます。

 

ここ数年プロの世界でパリ-ルー.べのパヴェ対策が疑問になってきていました。ヘイマンがエアロロードバイクであるスコットFOILで優勝したことでパヴェの対策は必要だが、小集団スプリントになることが多い為、ゴール前で決定力が無いと勝てないと言う現実があります。トム・ボーネンがキャリア最終盤に勝てなかったのはその決定力の差であったような気がします。

 

ロングライドなら、ランドナーでも良いのではと言う意見やスピードが必要だからと言うことで通常のロードバイクが良いと意見もあるでしょうが、カーボンの積層で振動吸収性が向上してきたこともあり、エンデューロバイクの立ち位置が中途半端になってきたのが衰退する最大要因かもしれないですね。

 

ロードバイクは進化と分化したり統合されたりして、流行が出来上がっています。しかし、ロードバイクをもっとスマートに乗って欲しいなと思うシーンもよく見るようになりました。

 

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