エディ・メルクス

知っていますか?人間のことではありません。ベルギーのロードバイクメーカーです。

元々のエディ・メルクスさんはロードレース界に不滅の記録を作ったカンニバル(食人鬼)と言われた人です。コルナゴやデ・ローザのイメージが強いと思います。

 

そのメルクスさんが引退後に作ったロードバイクが自身の名前を使ったエディメルクスです。しかし、経営は思わしくなく、売却してしまいました。そして、2015年くらいから日本でも自転車雑誌で広告を見るようになりました。トップチューブとヘッドチューブの接合面が大きいデザインが特徴です。オタク的な表現としてはガンダムチックで少しやり過ぎかなと思っていました。そして、エディメルクスが勝利した年数とレース名を合わせた型式名を使用しています。

サンレモ76

ムーラン69

ルーベ70

リエージュ75

と言った感じです。

 

その日本でも広告を展開していたエディメルクスですが、会社が傾いたようで去年同じベルギーのロードメーカーであるリドレーに買収されました。リドレーと同じグループになりました。しかし、デザインはエディメルクスのままですが、トップチューブなどは少し大人しい感じになりました。

 

2019年モデルはULTEGRAを使用したミドルクラスのロードバイクに特化した形のラインナップになりました。売れないモデルは売らないと言う堅実な方向性です。トップモデルを買う人はお金も出しますが、評価も厳しいから口も出ます。

 

エディメルクスは来年からロマン・バルデの所属するAG2Rが使用するかもしれないそうです。現在使用しているFACTORは機材サポートを下りたそうです。もしかしたら、もっと上のチームを狙っているかもしれないと言う噂です。1月のダウンアンダーでラインナップが見られるのが今から楽しみです。

 

堅実な商売をしているエディメルクスを見ていて、少し心配になっているブランドがあります。

 

「ニールプライド」です。

数年前は毎年イヤーモデルが出て、自転車屋さんからもブログでプッシュしてもらっていました。私もワイズロードの試乗会で試乗しましたが、癖の無いロードバイクでした。元々はニュージーランドのヨットマストの会社が始めたロードバイクメーカーでした。その後、ブランドを香港の会社が買い取り、そのまま継続していました。

 

元々のマスト会社の方(実際には社長の御曹司)が新しいロードバイクを始めました。それが「CHAPTER2」です。現在、2種類のロードバイクをネット通販で販売しています。日本でも話題になりました。

 

ニールプライドはチャプター2に入れ替わるようにステージから退場するかもしれないと思うと少し寂しいですね。

ニールプライドに頑張って欲しいですが、何年も新カラーリングやデザインのロードバイクがリリースされないと尻窄みになりますね。

 

世界中にロードバイクメーカーがあり、良いフレームだからと言って売れるわけではありません。GIANTやMERIDAのようにコストパフォーマンスの良いロードバイクと勝負しないといけないし、高いモデルを珍しいと買っても性能が伴わないと結局乗らなくなり、忘れられ、悪い評価だけ残ります。

 

一時期、広告を大量に投入して、ベルギーのメーカーだからと言う触れ込みでしたが、宣伝していたアンバサダーの人が最低で真剣さも足りず、大嫌いになったメーカーはトライアスロンで生き残ろうとしていますが、消えて欲しい。

 

3年毎に新モデルを発表できるメーカーを追い掛けていますが、個性的で良心的なメーカーも頑張って欲しいなと思っています。

 

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記事に失礼な点があれば、申し訳ありません。