10月9日

クイックステップフロアーズが来年の新スポンサーを発表しました。「ドゥクーニンク・クイックステップ」になるそうです。

ドゥクーニックはPVC(塩化ビニル樹脂)を使用した窓枠などの会社です。クイックステップも床材メーカーです。日本で言うと「YKK・東リ」みたいなチーム名ですかね。

 

今年69勝を挙げている超凄いチームですが、スポンサーには恵まれません。2年前にオメガファーマが撤退してからはスポンサー探しに苦労をしていて、チーム解散の噂が耐えませんでした。

これって、F1で言うとレッドブルやフェラーリ、サッカーで言うとレアルマドリードやユベントスがスポンサーが見つからないと言うことです。通常では考えられないことです。(ミランは苦しんでいるようですが・・・・)ロードレースではあるあるな出来事です。

 

その新スポンサー発表の関連ですごいことが記事になっていました。エーススプリンターであるガヴィリアをUAEエミレーツへ放出するそうです。

 

カヴィンディッシュ、キッテルに続き、ガヴィリアも放出するなんて。

 

通常、エースがいなくなるとチームの戦力ダウンを心配しますが、クイックステップから放出されると案外、可哀想なのはチームじゃなくて、ガヴィリアの方かもしれないですね。

 

今年のツールでサガンやフルーネウェーヘンと争い、2勝を挙げましたが、移籍するとガヴィリア一人でも勝てるとは思います。

しかし、ツールなどのグランツールではクリストフやキッテルと同じ勝てない病になるのかな?クリストフはメンバーが手薄になったツール第21ステージで勝っているけど、サガン負傷、スプリンター大量リタイアの状態じゃあ、私の評価は低いなあ。

 

それにしてもUAEエミレーツ、ランプレ時代は堅実チームでルイ・コスタくらいしか取りに行かなかった(ルイ・コスタはメリダの要求で勝てる華のある選手獲得が至上命題だったのかなと思います。司会、あまり勝てませんでした。思いっきりアルカンシェラの呪いも受けました。)のにそれでも派手さは無いけど、堅実にグランツールで勝利するようなチームでした。

 

しかし、メリダとGMがチームを去ったことでチーム解散の危機、中国のファンドが助けてくれると言ったのに約束反故、そして、チーム登録ギリギリにUAEに助けてもらいました。17年シーズンが始まると同じアラブのよしみでエミレーツ航空がスポンサーについて、UAEエミレーツになりました。エミレーツ航空と言えば、レアルマドリードのスポンサーとしても有名です。

 

中国のロードレースチームが誕生して、5年以内のツール総合優勝を目指すって、どこかで聞いたようなニュースがありますが、5年以内は無理でしょう。スカイもフルームがいるから出来たことで有名選手を吊り上げて連れてきてもうまく機能しないのが現状です。中国はUCIを支配したいと言う感じです。ティンコフのように話を大きくして、即撤退にならないと良いですね。ピンクや黄色、赤い髪の中国人は見たくない。(変。)

 

2017年シーズンは時間もなかったので、補強は出来ず、ところが、2018年シーズンに向けて、アスタナからアル、クイックステップからマーティン、カチューシャからクリストフを補強しました。アルの移籍だけでもロードレース界では大騒ぎなのにエース級3人も補給するなんて、TREKがコンタドールとデゲンコルブを獲得した以来、カンチェラーラとシュレック兄弟が移籍したのと同じくらいビックなことかな?

 

オイルマネーだから出来ることですね。その上にガヴィリアまで欲しがって、移籍するなら、チーム内抗争が発生することは確実です。ツール・ド・フランスへの1チームの参加人数が9人から8人になったのにエースが4人もいる状態なんて、ありえないでしょう。ルイ・コスタも入れると5人。もっとあり得ない。

 

チームの機材サポートもコルナゴじゃあ、勝てん。とばかりに同じイタリアメーカーのビアンキに変更するかもしれないなんて、バイクメーカーのお金を心配していない証拠です。ピナレロとスカイ、キャニオンとモビスター、ボーラとスペシャは絶対こんなことは起こりません。

 

しかし、ロットNLユンボからロットNLが撤退しました。ビアンキも変更なってなったらせっかくチームとして上昇機運なのに水を差しますね。

 

新スポンサーも見つかったクイックステップですが、ガヴィリアの去就はどうなるんでしょう?そして、チェレステカラーのガヴィリアはビアンキファンには悪いですが、少しユーモアな感じです。

 

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