乗ってからかなり経ってしまいました←←
どうかお許しを



 どういう理由だかわかりませんが、年に何回か岳南電車に乗りたいという欲求に駆られることがあります。地元の方々からは交通手段として親しまれている路線ですが、古い電車が日常的に運用されていて鉄道好きとしてはポイントが高い路線でもあります。今まで比奈までは行ったことがありましたが、それ以降の駅には行ったことがなかったので全線乗ってみることにしました。

▼本日乗った8000形。昭和47年製で、元は京王で活躍していたらしい。

よく分からないけど楽しい
 岳南電車岳南線(以下岳南電車)は吉原駅から岳南江尾駅までの9.2kmを結ぶ鉄道路線です。
速度はJRなどと比べるとゆっくりしていますが、吉原駅を出るとすぐに電車のあちこちからいろんな音が聞こえて来ます。ポイントを通過するときの軋み音、窓が揺れる音、モーターの音などいかにも電車が動いているというような音です。また、レールの継ぎ目を超えるときに起きる上下動も楽しいです。

▼今どき珍しい二段開閉式の窓。ただし、下段は改造されて固定されている。
この開閉式の窓こそがガタガタと音を出す張本人ですが、この音も含めて「なんだか楽しいね」と思わせてくれます。
また、短い駅間隔ながら鋭い加速を見せる場面もあり、8000形の運用が保存目的ではなくあくまでも日常であることを実感しました。 
 沿線に視点を移すと、建物の間のかなり狭いところにレールが敷かれていることが分かります。少し高いところから家を見下ろす感覚は不思議なものがありました。

片道20分の旅
吉原駅を出た電車はお客を拾ったり下ろしたりしてトコトコ走り20分ほどで岳南江尾駅に到着します。しかし、あまりにも楽しかったので「もう終点?」と思ってしまいました。
もっと乗っていたいと思わせるような不思議な列車です。
また、道中にはマニアに受けるであろう機械が鐘を叩いて音を出すタイプの踏切警報器が残っており少し嬉しくなりました。

▼岳南江尾駅に到着した列車(右)。隣は7000形。

富士山が見える鉄道
岳南電車のウリのひとつは「全ての駅から富士山が見えること」で、数多ある鉄道路線の中でも唯一のことです。実際、ホームには「富士山ビュースポット」というマーキングがされています。しかし、完全な曇り空だったので全くというくらい見えませんでした。

▼今年1月に吉原駅で撮影した富士山。
残念ながら、富士山ビュースポットで撮影したかは記憶が定かでない。


その他の魅力いろいろ
こんなまとめかたをするのは失礼な話ですが、岳南線には他にも魅力がたくさんあります。
・貨物輸送用の車両
現在、岳南富士岡駅には4両の電気機関車とワム80000形という箱形の貨車が保管されています。現在では貨物扱いをやめてしまいましたが、2012年までは近隣の工場からの貨物扱いを行っており、それに使用されていた車両です。

▼車内から機関車2両だけを慌てて撮影。

・積極的なイベント
岳南電車はラッピング車両や変わり種の切符など、イベントごとに積極的です。

▼今年の変わり種切符であるハロウィン仕様のフリー乗車券(限定品)。ものすごく大きい。

・夜景電車
岳南電車の路線本体が「夜景遺産」に認定され、臨時列車のような形で夜景電車という列車が運行されています。
室内灯を消して運行するもので、富士市の工場夜景を楽しむことができます。

・硬券
自動改札機が一般化した現在ではほとんど見かけませんが、岳南電車では現在でも厚いく硬い紙でできた硬券が使用されています。

▼吉原駅で購入した硬券。改札のはさみを入れた状態で受けとる。写真は1月の使い回し。

その他にも、岳南電車には言語化できないような魅力が溢れています。(語彙力の問題?←)
「なんか楽しいね」を味わってみてはいかがでしょうか?
(以下、アクセスなど)




アクセス
一応行き方を書いておきます。
乗り換えは東海道本線「吉原駅」から跨線橋を通ってすぐです。岳南電車吉原駅にはJRの切符に対応した改札機が設置されています。
なお、ICカードには対応していないので小銭のご用意をを…。
せかせかせずに対面での切符販売と珍しい硬券を楽しみたいところです。
なお、観光目的の場合は「1日フリー乗車券」がおすすめです。
列車は一時間に上下それぞれに2本くらいの間隔で運行されているので、観光目的である限り列車が来なくて困るということはないと思います。

▼岳南電車吉原駅への跨線橋の入口。
奥の緑色の電車が止まっている場所がプラットホーム。