作曲家 江原大介 Art Music Composer -27ページ目
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新しい吹奏楽作品の天空の夢が発売されます!

不定期にて更新しているブログですが・・・告知です。

2月12日に天空の夢が収録されたCDが発売されます。

コンクール自由曲ベストアルバム 2 「白鳥の湖」 というアルバムです!


このアルバムには他にも多くの有名作曲家の作品や素晴らしいアレンジものなどが入っていて、良いアルバムになっていると思いますので、ご興味のある方は是非聴いてみてください!

ちなみに天空の夢の楽譜はフォスターミュージック さんより出版予定です。


曲について:

 現実から最も遠い存在をタイトルにと思い「天空」と「夢」という言葉を使い「天空の夢」と名づけました。
それはすなわち憧憬、手に届くものではないという儚さも含むものです。
 冒頭のコラールから浮かび上がる響きは、天に手を伸ばす人々の夢の結晶です。そしてそこから喜びと悲しみの織り交ざった旋律が導かれます。中間部は光を求めて、そして相反する闇を越えた先にたどり着くようなイメージです。揺らめく音型と音色の掛け合いが二つの属性を表しています。そしてその先へと進む、軽快なリズムを伴いながら曲は天空へと近づいていきます。その後、コラールと共にしばし静寂が訪れた後、クライマックスに突入します。これは遥か彼方に存在する夢を追い求め、それを手にした人々の歓喜と無限の可能性を表したものです。そして最後に曲は上行形の音群、パッセージに付き添われながら、最も遠い存在である天空の夢の扉のその先へと昇っていきます。


親しみやすいメロディと構成を目指して書いたので、「躍動する魂」しか知らないって人も是非聴いてみてください。曲調が全然違うので驚かれるはず!?

Just Composed 2010 in Yokohama~ レクチャー

2月18日のJust Composed 2010 in Yokohama~現代作曲家シリーズのコンサートに伴い、関連レクチャーとして「白石美雪のはじめて聴く現代音楽」が行われました。そこで講師として写真左から江原、武智由香さん(作曲家)、飯森範親さん(指揮者)、白石美雪さん(武蔵野美術大学教授、音楽学)の4人でオーケストラ、そして現代音楽について講義をしてきました。

The Restless Composer
お三方の素晴らしいお話に恐縮しながらも、私自身もつたない言葉ながら講義をさせて頂きました。

作曲の武智さんはグローバルな活動をされている作曲家で、近作に声明を用いた作品を書かれていて大変興味深いです。そして2月18日に再演される武智さんの作品も非常に美しく、厳選された音選び、質の高い巧みなオーケストレーションで非常に素晴らしい作品です。

講義の内容として、オーケストラの配置についての考察や、現代音楽は一般的に受け入れがたい、しかしそれを楽しむために音楽を多角的に見つめるということなど、講義する立場でありながらも非常に有意義な内容であったと思います。お客様とも和やかな雰囲気で非常に楽しい時間を過ごさせて頂きました。

現代曲入門 アルトサクソフォンのための

今、サックス奏者の須川展也さんの委嘱で「現代曲入門」というアルトサックスのための曲を書いています。


これはファミリーでも分かるような。いわゆる現代音楽というものがどういう音楽かを知ってもらうための曲です。


短い曲ですが、その中に「現代音楽」ならではの要素を詰め込まなければなりません。


しかもそれを分かりやすく、そしてなるべく楽しめるようにユーモアを伴って・・・


「現代音楽」というジャンルはその特異性から一般には受け入れがたい音楽の一つだと思いますが、これを機になんだか面白そうな音楽もあるもんだなと思って頂ける方が増えるといいなと思います。

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