「よくここまで、来られたわね。でも、ここで快進撃は終わりよ」
と五十人ぐらいの武装した解除屋の兵を一人の女が割って前に出た

「へぇ。アンタが四天王かなんか?」

と獄もその女を挑発するように前に頭をかきながら出てきた


「僕を倒してから先に行くんだ。」

と獄の部屋と同じ、登場の仕方で女が出てきた

「フッ・・・。そんな古ぃ言葉つかって恥ずかしくねぇのか?」

と倭人は新しいタバコを口にくわえた


「ウチに勝つにはあと百年はやいわ」

ここも獄の部屋と同じ、登場のしかたで一人の女が出てきた

「そのセリフ古ぃよ。なぁ刃」

「ほんとでさァ」

とここの二人も挑発した



「んじゃさぁ。こいつら片づければいいんですか?山崎さん」

「そうだなぁ。たぶんそうじゃないか?」

と二人は解明屋の先頭に立っているのに、かなり迷っていた

「アンタ等!いいかげんにせェよ!私の言葉、古ィとか言っといてそれかいな!」

と不器用な関西弁でリーダー各の女が叫んだ

「あぁーちょっとタンマ」

と刃はポケットから板状のガムを取り出し口に含んだ

しかも、そのガムをワザとらしく音を立てながら噛み続ける

「あぁーもうォ!。なんなのアンタ!そこはなんか名言いわなあかんのちゃうか!?」

「名言?まァ代々、こういう話ではいつもなにか名言発しますけど、俺は違うんです。だって最強の馬鹿者ですから」

懐から拳銃を取り出し、その女に向けた

「アンタが動いた瞬間、その綺麗な顔ごと吹き飛びますぜ」

「お前!調子にのにすぎだァ!」

と解除屋の兵が怒りを抑えきれず発砲してきた

「やりィ・・・!」

と刃が不気味な笑みを浮かべた

解除屋の兵が発砲した銃弾は綺麗に刃に直撃・・・

と思ったが、その銃弾は刃の体を貫通した

「おーい。おめぇら何してんだ?」

と山崎の声がその部屋に響き渡った

だが、さっきまでいたはずの解明屋は全員居なくなっていた

「どこ行った!?」

「やっぱ時代はハイテクですよね。山崎さん」

「あぁ、あたりめぇだ、刃。というか、この勝負勝ちだよね?」

姿を現したのは解除屋の兵一人一人の背後だった

「アララ。やっぱりアナログじゃきついか?」

と刃がその女の背後で頭に銃を突きつけている

「元々、解明屋自体がハイテク部隊ですからね。まァ、アナログを超えて白黒の奴も一人いますけど」

「くっ・・・。参ったわ・・・」

とその女がいう

「それはホントですか?副解明長は読心術を習得してますんで。嘘ついたってバレますよ」

「は、ハァ?嘘はついておらへん。でも、ウチが参ったのは技術だけや!」

その女は刃の拳銃を頭でたたき落とし、腰に巻いていたダガーで刃の首を斬りにかかった

「だから、アナログは嫌いなんだよ。ちっとは進化しやがれ」

そのダガーは刃の首に当たった瞬間にはじけ飛んだ

「ほな、アホな!?」

「そんな刃じゃ、俺達はびくともしませんぜ」

「わかった、わかった。私達の負けや」

「んじゃ、名前教えてくれ。おめぇら指名手配ナウなんで、警察に通報するんで」

「柳生玲羅。これでエエやろ?」

「オーケーでーす。んじゃ、副解明長以外で、こいつらの処理頼む」

そう刃は言い残し、山崎と共に敵陣の門をくぐった


副解明長がいなくなった後


「アレ?手錠が足りないんだけど・・・」

と困る解明者達


くぐった後の二人


「あ、なんか皆さん傷だらけですね」

と刃が言う

「黙れ。アナログ・・・いや、白黒はきついんだ」

と獄と倭人が言いかえす

「いや、それ完璧に時代間違えてるからでしょ・・・」

と大きなため息をつき、姫花が言った