レムリアが島々のネットワーク社会だったと説明したが、当時の技術力は現在のものとは異なり、物質個体の周波数を活用する術を持っていた。それによって遠方でもコミュニケーションが可能であり、また優れた船舶と航海術によって交流も頻繁に行われた。

 

その時代は母系社会で、女性が社会運営の中心的な役割を担っていた。レムリアを題材にした書籍などに女性神官と男性神官が出てくるが、まさに女性神官によって社会がまとめられていたのである。余談だが、沖縄の久高島に残るイザイホーという儀礼は、レムリアの女性神官を選ぶ名残とも言われている。

 

さて話をもとに戻すが、女性神官をフォローするはずの男性神官に、イナゴ意識体が入り込んだ。彼らはアルデバランを食い尽くして到来し、まずヒアデスからの意識体に入り込んだ。ヒアデスの人々は内向的だが探究心が強く真面目だ。イナゴ意識体はそんな彼らにウオークインし、悪意というものを植え付けた。

 

「人のものを奪えば簡単」という考え方を知った男性神官は、仮想敵による略奪を防ぐためと武器を作った。そこから島々のネットワークは歪になり、勢力争いが始まった。互いに競争が起こり、小競り合いながらも我先に開発を進め、イナゴ意識体の思惑通りに火星移住計画を実行した。しかし大規模な周波数技術の副作用で、地球は自ら浄化活動を始めた。それによってレムリアの島々は沈んだ。

 

レムリアの時代が滅んだ後、気象変動により水位が下がり、巨大な大陸が誕生した。これがムー大陸である。一旦ゼロになった浄化後の大地は、豊かな自然を育ませた。そして生き残った人々は、自然と共存することで社会を形成していった。しかし人口が爆発的に増えていき、様々な問題が起こった。そんな中でオリオンから来た意識体たちの統率力が求められた。その結果、力のあるものが上位に立つというピラミッド型の社会構造が形成されていった。そしてまたも彼らは「人のものを奪えば簡単」という意識を、指導者たちのに植え込ませた。

 

勢力争いの後巨大国家ムーが誕生し、技術開発も進んで原子力も手に入れた。(話は逸れるが、アフリカのオクロという場所で、自然界には存在するはずのない人工プルトニウムが地中から発見されたことも、過去に原子力技術があったという証拠であろう。)しかし原子力の暴発が元で、またもや火星移住計画は頓挫した。そして地球は自らの浄化作用を発動させ、ムーの時代は滅んだ。同時に地球は大規模な地殻変動期に突入し、大陸は分断された。

 

長い変動期を経て、人々は散り散りになった。その時、シリウスからの意識体の多くは現在のヨーロッパへ、オリオンからの意識体の多くはアフリカへ、プレアデスの意識体の多くはアジア太平洋へと分かれた。しかしヒアデスの意識体はレムリアでのトラウマを抱え、大きくまとまることができなかった。そのため流浪の民となり、中東から中央アジアを経て海を超えアメリカ大陸にまで分散していった。その途中に日本がある。

 

感の良い方はもうお分かりになったと思うが、ホピの予言に出てくる4つの色の丸は、まさにこの4つの意識体を表してる。そしてそれは、4つの色の民族として現在に受け継がれている。シリウスは白、オリオンは黒、プレアデスは赤、ヒデアスは黄。これが現在の地球の民族カラーの原点である。

 

さて、シリウスの意識体は創造性や企画力に長けており、高い技術力を持ってアトランティス時代を築いた。その時代は光子を利用する技術を確立し、ある時期までは平和に暮らしていた。同じ頃プレアデスの意識体はアジア太平洋で、豊かな自然と共存する生活を選んだ。互いに交流はあったが、強く干渉することもなく共存していた。しかし、ここでも「人のものを奪えば簡単」という意識がアトランティスの指導者にウオークインした。それによって社会のバランスは崩れ、イナゴ意識体の思うままに地球は支配された。

 

彼らはまたも火星移住計画を実行した。そして、アトランティスの高い技術力のおかげで、火星にまで到達することができた。しかし、やはりここでも地球は自らの自浄作用を発動し、彼らの計画は頓挫した。そして、聖書にもある大規模な気象変動によって、多くの大陸が沈んだ。すべての文明は滅び、人々はまた散り散りになった。

 

時間が経ち水位が下がると、地球はまた豊かな自然を蘇らせた。時代は平和を重んずるプレアデスの意識体を求め、アジア太平洋からレムリアの再現としてパシフィックの時代へと向かっていた。だが、時代は混沌としていた。プレアデスの意識体は戦うことを好まないため、力で簡単に社会システムが捻じ曲げられた。イナゴ意識体はそれを良いことに人々にウオークインした。「人のものを奪えば簡単」。この邪悪な意識を埋め込まれたものは、時代の権力を手にしていった。そして、現在のミレニアム時代へと突入したのだ。

 

と、ここまでかいつまんで時空を超えた話をしたが、ミレニアムの時代になる前夜は混乱の最中。ここで鍵を握るのがヒアデスの意識体だ。流浪の民となった彼らは各地でその能力を発揮した。だが、そこに目をつけたイナゴ意識体は、また彼らを利用した。混乱を収め社会を統治するには力だけでは足りないため、宗教という理論を展開させ、社会システムに埋め込ませた。その象徴となったのがキリストであり、彼を機にミレニアム時代へと突入する。

 

さて、日本にレムリアの心が伝わった経緯まで辿り着いていないが、長文になったので次回に書くことにする。