
旧国道48号(作並街道)の路肩は、舗装し直した時にできた段差が多い。僕の2008年モデルのSP8には元々BigApple(20×2.0)という太いタイヤが装備されていたが、Durano(20×1.1)に変更してある。ただでさえバランス的には不利なミニベロに細いタイヤ、要するに段差には滅法弱い自転車に仕上がっているので、この道は少々厳しい。
どこか懐かしい田舎の道をひた走る。住んでいる人には単なる日常の風景かもしれないが、自分の故郷東北の道を自転車で走ることが出来る、幸せを感じる。やっぱり来て良かったと思う。
この夏、訳あって一月半程会社を休んだ。実のところ、復帰してまだ三週間。投薬も続いている。こんなことをして良いものか、そもそも同窓会への参加自体が無謀ではないのか、という思いもあった。
しかしだからこそ、僕はやってみたかった。懐かしい東北の地を自分の足で走ってみたかった。
秋保大滝は、国道48号からもっと西に逸れた県道沿いにある。なので、どこかで左折しなければならない。ナビの案内に従えば、どうやら国道457号線を使うらしい。その案内先の道を見ると・・・

激坂登場(写真では判らないのが悔しい)・・・既に結構脚力を使っているのに、この想定以上の上り坂・・・1速を初めて使ったかも。しかももっと低いギヤが欲しい、元々付いてたSLAMのMTB用だったら、もっと楽だったのに・・・関東平野の平坦な道に、いかに甘やかされていたかを実感。10km/h前後のスピードで、ヒィヒィ良いながら上る。終わりが見えない。スタンディングしようとするが、何と足が立たない。ナビを見ると次の案内地がまだ2kmも先だ。2kmもこの上りが続くのだろうか?もう駄目だ。でも引き返したくは無い。
悔しいが、ここで自転車を降りて押すことにする。トボトボと上ることほんの数分、なんと下りが見えた!!

これがヒルクライムの醍醐味か!下りを満喫しながら、ヒャッホーと叫びたくなる(というか叫んだ)。
そこからまたダラダラと上る田んぼ道をひた走り、秋保大滝前の駐車場に到着。

最早足ががくがく。一気に老人になった気分。大滝に下りる階段がまた急で、怖い。
しかし、10年ぶりの秋保大滝、マイナスイオンをたっぷり呼吸し、しばし休憩。夕方でも結構な観光客でにぎわっていた。

時間が押しているので、名残惜しいが、10分程休んで滝を後にし、今日の最終目的地、「伝承の宿 佐勘」に向かう。ひとまず来た道を折り返す。駐車場前の上りを除けば、基本的には下りメインなのでラクチン。

ようやく着いたら、スーツ姿の立派な男性のお出迎え。自転車でヨロヨロと入っていくのが申し訳ないような雰囲気。
宿の前で自転車を折りたたみ、輪行バッグに入れて、宿に入る。綺麗なロビーで、汗臭い格好で入っていくのが、ひどく場違いに思えた。
ロビーには、既に懐かしい顔が何人が揃っていて、丁度案内されているところだった。自転車をフロントに預かってもらい、慌ててその後を追う。

予定よりも1時間以上遅れたが、無事到着して、正直ホッとした。