気取らずに話す姿は堂々としていて、音にもそんなところがあらわれていたんだろうか。
ライブ無しのインストアイベント。
あの時はボーカルやギタリストが楽曲を完成させていると思っていて…直後に音楽作りをまとめて支えていると知って驚いた。
数日後に最後のライブ。
イベントでの笑顔と、ブログでの憔悴と、すべて乗り越えた涙の演奏。
メンバーひとりひとりが彼に言葉をかけて、終わりが近づくと、会場の泣き声は天井に広がった。
あまりに遠くてもその名はあちこちで絶叫された。
ライブ翌日のインストアイベントは4人だけで行われ、ほどなく新しいドラマーがサポートから正式加入へ。その穴を埋めたのだ。
過去を乗り越えて、彼らは未来へ走り続けているけれど…その背中を押しているのはまぎれもなく彼がおこした風。
飛び去った蝶を追うことはできない。彼の曲と演奏だけが今なお心を揺らす。
またあのドラムの音が聞きたくて、演奏する姿を見たくて。
もう戻ることはなくても、何故だったんだろうと思わせる…
遠くから見つめた泣き顔よりも、間近で見た笑顔が記憶に残るような人でした。





