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【短編小説】この羽を持って1【Short & Short Part1】
【この羽を持って】
Author:Nao
誰もが思うだろう。
自分の背中に羽が生えていればと。
でも僕はそうは思わない。
この背中に生えた羽のせいで人生を狂わされたから・・・。
母親「一緒にお風呂入ろうか?」
自分「一人で入れるよ~。」
母親「お母さんも入りたいからいいでしょ?」
自分「うぅ~・・・。」
風呂場に付いて来る母親。
正直これがなければ何もなかったんじゃないだろうかと思っている。
母親「んじゃぁ背中洗ってあげるね。」
自分「自分で洗えるって~・・・。」
母親「いいから、じっとしてなさい。」
自分「うん~・・・。」
優しく背中を洗ってくれる母親。
母親「あれ。」
自分「どうしたの~?」
母親「何か背中に出来物があるね。」
自分「えぇ~・・・。」
母親「放っておけば治るから大丈夫だよ。」
自分「うん~。」
どこにでもある風景。
幸せな家庭に生まれた男の子。
だがその幸せも長くは続かなかった。
僕の部屋は二階にある。
1階からの階段を上ってすぐ左が僕の部屋。
下からの声が聞こえてくるのは当たり前。
いつもは眠ると朝まで起きない自分が何故か夜中に起きた。
下では両親の声が聞こえる。
(まだ起きてるんだ・・・。)
そう思い何か飲み物を貰おうと下に下りていこうとした時。
父親「いいから、ここにハンコを押してくれ。」
母親「嫌よ!何で押さないといけないの!?」
父親「いいから押してくれ!」
母親「理由も聞かないで押せるわけないでしょう!?」
年端も行かない自分が何を言い争っているのか理解できるはずがなく。
むしろ興味を持ってしまい、下に下りていった。
母親「まだ、コウキだって小学校に上がってないのよ?」
父親「確かにそうだ・・・・コウキ・・・・。」
二人の視線が自分に向かっていた。
いつもの両親の雰囲気と違うのはわかっていた。
だが何を話しているのかはわからない。
コウキ「パパ、ママ。どうしたの?」
父親「なんでもないよ。」
目線をそらす父親。
母親「何でもなのよ。」
笑顔ではいるが涙ぐんでいる母親。
その時はよくわからなかった。
大人の事情と言う物を。
それから数日後。
母親から父親と離婚するという話を聞いた。
幼い自分にはどういうことなのか理解できず。
ただ『父親がいなくなる』ということしかわからなかった。
自分は母親に引き取られ。
父親はどこかへ行ってしまった。
