ペリーさんは何しに来たの?? |  Egi Shun,s BLOG~歴史教科書から探る史実探訪

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山川出版社刊 『詳説 世界史研究』『詳説 日本史研究』 の記述から、気になる史実を探訪しています。右サイドバーの目次からどうぞ


さきの中央競馬G1レース桜花賞にて一番人気になった馬名をホエールキャプチャ号という。結果は2着。名前の由来が面白い。

「父名よりペリーの寄港した理由を想像して」だそうだ。父馬はクロフネ号。

ペリーさんが浦賀に来航した理由はそれだけではなかろうが、実に皮肉がきいていて面白い。

当時の人類はおそらく捕鯨に関して何の罪悪感も持っていなかっただろうし鯨は貴重な資源だっただろう。食肉用だけではなく油なども有用だったと思われる。電球はまだ発明されていなかった。

昔はOKだったものが今はダメになったなんて例はいくらでもある。海洋哺乳類を捕獲したり殺したり喰ったりしてはダメという風潮はごく最近のことだ。

反捕鯨を推進している方々がもともと狩猟牧畜民族であったことを考えると、あなたたちに言われたくないよと思ってしまう。

まあ主義主張のことだから文句は言わないが、他人に押し付けるのは遠慮してもらいたい。地球からの恩恵として感謝をして他の動物の生命を奪い、生きるために食用にし骨や皮や髭や内臓などを利用することに、海洋哺乳類も四足の哺乳類も区別はないだろう。

主義主張の他人への押しつけが暴力行為をともなうものなどもってのほかである。

シーシェパードのような急進派はおいといて、ペリーさんの母国アメリカには穏健な反捕鯨団体もあるそうだ。ここの団体員は完全な採食主義者たちだという徹底ぶりらしい。

きっと羊毛布団や羽毛布団も禁止で綿布団で寝てるんだろう。本革の製品とか毛皮なんかもってのほかなんだろうな。そうでないと本末転倒だよ。

植物なら命を奪っていいのかという疑問もあるし、動物でも殺さなければいいのかという疑問もあるが、この団体に質問するのも面倒なのでやめておこう。英語できないし。

もうひとつ疑問がある。人類は他の生命体を天文学的な数ほど交配させて、自分たちに都合のいいように品種をつくりだしてきたことは問題にしなくてないのかい??

農耕植物の品種はもとより家禽化されている動物たちはみんなそうだよ。我々はその恩恵をたくさん受けている。

そして生きるために生活のために家禽化したものだけではなく、人間の観賞用とか趣味用につくった贅沢でわがままな品種もたくさんある。

これは人類の業だよ。金魚や錦鯉なんかの観賞魚はそうだしサラブレッド(競走馬)なんてのはその典型だ。


いち競馬ファンとして、このことは強く認識しておきたいものだと思っている。速く走るという能力に特化するために他の全てのムダを削ぎ取った機能美は、哀しくて儚い美しさである。