「あなたが何者であろうと、あなた自身を表明する瞬間、

そうでないものすべてが、あなたの世界に現れてくる。」

 

「あなたではないものがなければ、あなたであるものはない。

そこが旅の出発点なのだ。」

 

 

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本ではこれを「対極の法則」と呼んでいます。

(ニール・ドナルド・ウォルシュは「神との対話」

の作者です。)

 

引き寄せのために自己肯定して

「自分は豊かで素晴らしい」なんて

思えば思うほど、

逆に過去の失敗だったり、

ネガティブな今の状況だったり、

色んな思いが逆に沸々とわいたり・・・、

なんてことありません?

 

つまり私たちは常に「そうではないもの」と対決しているんですね。

 

そこで思いました。

 

「自分はこうだと表明した瞬間そうでないものが現れる」なら、

そしてそれが宇宙の法則ならば、

 

私は無力だ

私はみじめだ

私はダメだ

 

と表明した瞬間、そうではない素晴らしい自分というものと

対決しなくてはならないのです。

 

ですから、時にはとことん自分の無力感や

みじめさに浸るのもとても良いことなんですね。

 

浸れば必ず「でも・・・」が出てくるのですから。

 

自分はクズだと思えば思うほど、

そうでない自分が現れて、

それと向き合う羽目になるのです。

 

 

「理解されないと思っている

本当はクズじゃない自分」から

逃れようがないから逆に苦しかったりするのです。

 

ちょうど太極の図のようですね。

自分はダメだと思うと

そうじゃない自分が反転して現れるということです。

 

自分の内面のことだけではなく

他人に話した場合でもそうです。

 

「私はどうしようもない無力で無価値でクズだ」

と他人に言えば「そんなことはないよ」

という答えが返ってくるでしょう。

 

それは本当にあなたの中にそうじゃないという

ものが存在しているからこそ他人の口を通じて

現象化しているんですね。

 

また逆に「私はすごい人間なんだ」と

他人に言えば内心「・・・でも」が返ってきます。

 

つまりは、

自分はクズでネガティブで無力でダメだと思ってもいい。

 

そうすればそうじゃない自分が反応するのです!

 

それに自然と任せてみればいいのですね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ブライアン・ワイス博士は優秀な精神科の医師です。

ワイス博士は退行催眠で前世を思い出すことにより

数々の病気が症状が改善されたり、治癒できるということに

気づき、数多くの診療体験から証明できるようになっていきました。

 

この本では研究を重ねている未来世についての研究や体験

について書かれたものです。

未来世は今世の気づきによって変わっていくことが

多くの患者たちの体験を通し記されています。

 

例えば35歳の女性チトラの場合です。

彼女は夫を亡くし、子どもに恵まれず、

母親の過剰な依頼心と過保護に苦しんでいました。

 

彼女の前世は豊作のための生贄となって殺されるというものでした。

そしてこの生贄=犠牲は今も彼女を殺しかけているのでした。

 

一回の未来世療法においてチトラは3つの未来世と思われるものを

体験しました。

一つ目の未来世では重度の障害を持つ子供の母親で

夫は引きこもっていました。

思いやりと愛は一方的に与えるばかりで一度も受け取ることが

ありませんでした。

 

2つ目の未来世ではチトラは交通事故によって

重症を負い身体がマヒしてなかなか回復しませんでした。

しかし彼女には素晴らしい夫と子供たちがいて、

思いやりと愛は一方的に、彼女に流れていました。

エネルギーの流れは一つ目と真逆でした。

 

3つ目の未来世ではチトラは医者でした。

この人生ではチトラは自分自身を愛すると同時に

他の人々を愛することができました。

この人生では思いやりと愛の流入と流出の均衡を達成したのでした。

 

気づかねばならないのは

バランスの取れた思いやりと愛です。

どちらも与えると同時に受け取らなければならない

ということです。

チトラの人生の目的は、

2度と再び犠牲者にならないということです。

文化的な価値観、個人的な状況、

または罪悪感によって

犠牲者にならないということです。

 

ところでこの3つの未来世は順番があるわけでも

直線的に並んでいるわけでもなく、

同時並行に存在しています。

いわゆるパラレルワールドです。

実際に起こる人生は、今の人生を

この後どう過ごすかによって決まってくるというのです。

 

可能性のある未来は沢山がありますが、

3つの可能性を見ることにより、

今の気づきがとても重要であることがわかります。

 

「与えることと受け取ること

犠牲者になることと自分に優しくすること

このバランスを学ぶプロセスで私たちは調和の取れた

状態に達するまで、何回も同じ状況に直面するのだ。

(ワイス博士)」

 

自己犠牲的な人に多いと思うのですが、

一方的に与えようとしていたら、

うつになっただの、働けなくなっただの

何故か一方的に与えられるはめになったことって

ありませんか?

与えることと受け取ること

自分を犠牲にすることと自分を尊重すること

大事なことはバランスと調和なのですね。

 

これからはどちらか一方を反映した未来ではなく

バランスを反映した未来を選択したいものです。

未来とは明日かもしれないですしね。

 

引き寄せのために

今までどんなに理想的な未来を描いても

上手くいかなかったのは

学ぶべき何かに気づいていなかったためであると

思います。

 

理想の未来そしてそれを得るための気づきと学び、

この調和が必要なんですね。

 

 

 

 

 

 

 

 

『脳が意識を生み出しているのではなく、

意識のほうが表面上は脳と見えるものを

創造しているのかもしれない。』

(ヴァージニア・インターモント・カレッジの心理学者

キース・フロイド)

 

『数多くの人が、サイババ(インドの聖者)が指を鳴らすと同時に

跡形もなく消え失せ、次の瞬間100メートル以上も

離れた場所に再び姿を現すのを実際に目にしたことを

報告している。

このような事例は、私たちの身体は物体なのではなく、

ホログラフィックな投影であり、

ビデオスクリーン上で映像が消えたり現れたりするのと同様に

いとも簡単に一か所でぱっと消えては別の場所で

ぱっと出現することができることを強く示唆している。

 

意識は内在秩序ー私たちが宇宙と呼んでいるホログラムを

生み出す「ホログラフィックな原版」ーに関与することが可能であり、

望み通りの現実や物理法則を創造できるなら、

このような現象はすべて可能なばかりか、

実際にはどんなことでも可能ということになる。』

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世界には例えば手をかざしただけで一瞬に

天丼をうどんに変えたり、すしのネタを変えたり

イチゴショートケーキをモンブランに変えたり

物理法則など全く関係ないと思われるマジシャンがいます。

 

わたしも実際ショーを見に行ったことがあるのですが、

時空を超えて自由自在という感じでした。

ですがこの理論に当てはめていくと納得なのですね。

つまり、私たちが見えるもの聞こえるものや

私たち自身さえ実体がないのです。

 

ここで思い出されるのは般若心経です。

 

「物事や現象は実体がなく空であり、

空は物事や現象と別物ではない。

 

全ての存在は空であり

空からまた全ての存在が生じているのである。

 

感覚作用も想念も自我意識もまた同じことである。」

 

空が上記のホログラフィックな原版なんだと思います。

人間の精神がホログラフィックな原版にたどり着けば

いとも簡単に物理的現実を変えてしまうということかもしれません。

 

それだけ人間には可能性があるということで、

目に見える現象だけを見て

絶望的になる必要はないのですね。

 

ホログラフィックな原版とは

「神との対話」では神に当たるのかもしれないし

「ホ・オポノポノ」では潜在意識の記憶に当たるのかもしれません。

 

いずれにせよ私たちは

ホログラフとして見せられる者であって、

それを見せている者との交流が欠かせないということでしょう。

 

見せられるものが見せているものと

交流により一体化した時

サイババやマジシャンのような

自在に現実というホログラムを扱うことも

出来るのかもしれません。

 

意識を向けるベクトルは外側ではなく

内側にということなんですね。

 

皆さんはどう考えますか?7