私は赤ちゃんから、10才頃まで、小児喘息でした。


走ること、泳ぐことはその当時は禁止です。


また、季節の変わり目になると、夜中の2時くらいに喘息の発作が起きます。


救急に行くほどじゃないけど、咳き込み、ゼーゼーして、眠ることは困難でした。寝転がると苦しいので、座るしかありません。


昔は予防薬、吸入、そんないい薬はなくて、どうしようもなかった。朝方になると、発作時に飲んだ薬が効くのか、気圧が落ち着くのか、呼吸が楽になり、やっと眠れます。


そんな生活していたから、幼稚園は半分くらいしか行けず、


小学校は遅刻ばかりでした。


朝の4時、5時から12時頃までが一番楽に眠れる時間帯でした。


春や秋、喘息の発作が増えます。


そうなると子どもながらに眠るのが怖くなり、寝転がるのが怖くなり、


私は夜中、起きている選択をした記憶があります。


みんな寝た茶の間で、電気を点け、ちゃんちゃんこを来て、毛布をかけ、ひたすら本を読んでました。


運動をしちゃいけない私の友達は、本、でした。


あの当時、一番のお気に入りは、ああ無情、でした。


本を読み、2時過ぎても苦しくなかったら寝て、発作が起きたら、親を呼び、薬をもらい、また本を読み、落ち着いたら眠る、そんな生活を、幼稚園の年長から、小学二年までしてました。


年齢を重ねるうちに、発作もひどくなくなり、徐々に体力もつき、10才を過ぎる頃には、定期的に病院に行かなくてもすむようになりました。


でも、夜更かしが得意になった体はなかなか治りませんでした。


つづく