東京都には、公立高校だけで組織している大会がある。
逆に私学大会ってのもあるけど、
ま、強い私立に対抗して、都立高校も公立高校も頑張っているんだぞ!
ってとこを見せよう!と、始まったのかな。
その公立高校も4つの支部にわかれている。
TFが所属しているのは、第1支部。
第1支部は、これまでの公立学校大会で、全都では優勝したことがない。
準優勝があるだけ。
他の支部から、弱い支部だと思われて、悔しい思いをしてきている。
でも、本大会に応援、手伝いに行く先生たちは毎年一番多い!
本大会には行けなくても、生徒はオフにして、あるいは見学にひきつれて行くことが多い。
これは自分たちで自画自賛してきていた。
「でも、やはり強い支部になりたい!」
支部の先生たちとみんなでそんな話をしてきた。
で、昨年、「じゃぁ、支部独自で技術研修会をやろう!」ということに決まった。
自分はこれまでヴェルディとしていろいろなところで講習会をやってきたから、一応それなりのノウハウはある。
ということで、昨年は試しにやってみた。会場はTF。
100名を越える生徒たちが集まり、朝から夕方まで、一応一人で仕切ってやった。
疲れた。。。
でも、今年の春の大会の時、
「昨年の技術研修会、良かったです!生徒たちも、強い学校の生徒さんたちと一緒に練習出来て、喜んでました!今年もやってください!」
ある先生から、ふいに言われた。
嬉しかったのと同時に驚いた。
そして、こりゃ今年も絶対にやらないわけにはいかない! と思った。
支部長の先生と、事務局の先生と連絡を取り合い、
ギリギリになって開催にこぎつけた。
今年は他の先生方にもお手伝いしてもらう方法を考えた。
自分ひとりで切り盛りするのはキツイし、
第一、他の先生の指導の方がいいことだって絶対にある。
「みんなでこの支部を強くしよう!」
という意気込みで始めたのだから、絶対にその方がいい。
今年のプログラムは4コートで課題ごとに行うことにした。
9:00 開会式
~ ウォーミングアップと機能アップトレーニング
基本的なパス
ここまでを自分が担当。
11:00から、午前中1コマ。午後3コマの時間帯を作り、
それぞれのコマ(時間割)に、
Aコート:サーブレシーブ
Bコート:スパイクとブロック
Cコート:強打レシーブ、フェイントレシーブ、チャンスボール
Dコートその1:トス
Dコートその2:初心者
4コートを用意し、それぞれをいろんな先生が担当することにした。
先生は基本的に4コマ同じ指導を続ける。
生徒は、1時間目から4時間目まで、どのコートに行っても構わないこととし、
自分の練習したい内容を1日中やれるようにした。
今年集まったのは160人だった。
先生たちもお手伝いや練習内容の研修に来た。
なかなか暑い日だったが、特に問題もなく終わった。
4時間目まで、長かったが、みんな最後まで頑張ってくれた。
最後の閉会式では、「たのしかったぁ!」と声を上げてくれた生徒もいた!
ありがとうね!!
反省会で、「一番良かったのは 初心者指導のコートがあったこと!」
という話になった。
確かにそうだったかもしれない。
TFにもいるが、高校からバレーボールを始めた子。
その子たちは、こういう研修会だと、難しくて出来なかったり、わからないことばかりで練習が進んでしまう。
結局上手になれたという実感もなく、終わってしまうことが多い。
今回は、4時間目まで、みっちりと、パスもレシーブも、最後にはスパイクも打たせてあげられた!
最後のスパイクの時には、同じ高校の上級生だろうか、
スパイクを打つ初心者の姿を見て、歓声をあげていた!
上手になった!
今回の練習会は当然いろんな学校の生徒たちがいて、
いろんな学校の先生たちがいる。
普段は見ていない生徒たちを、みんなで交代に、自分の生徒と同じように指導する。
大会でぶつかる相手かもしれない。
でも関係ない。
とにかく今日練習に来ている生徒たちを、上手にさせてあげたい!
もっともっとバレーを好きになってもらいたい!
もっともっと頑張って練習をしたいと思ってもらいたい!
頑張って練習すれば上手くなれるんだ!と思って帰ってもらいたい!
間違いなく、練習を指揮していた先生たちはみんな、
こう考えていた!
自画自賛になるが、
今年の練習会は、本当に良かったと思う。
それこそ秋にでももう一回やってもいいかな、と思った。
教師によっては、
自分の学校が勝てればいい!
と思って指導している人もいるかもしれない。
ひどい学校になると、選手を根こそぎ持って行って、結局ベンチにも入れず試合にも出られない選手だらけになっているところもあると聞く。
他校に行かれると、ライバルになるから。。。
なんてことだ。。
全く正反対に、とある県の某有名な学校の先生は偉い!
ま、後輩でもあるのだが o(^▽^)o
そいつは、指導力が抜群で、県内から声をかけなくても優秀な選手が集まってきてしまうと。 何十人と!
当然全員が入学してしまったら、3年間1度も試合に出られないという子ができてしまう。
そこでそいつは、その子の学力に応じて、「君は勉強が出来るのだから、ライバルの**高校に行きなさい。あそこなら進学校だから大学も目指せる。」
というような指導をし、あえて優秀な選手であってもその子に応じたライバル校への進学を勧めるのだという。
これでこそ指導者!
だからこの県は、こぞって強くなっている。
素晴らしい県だし、素晴らしい先生集団だと思う。
第一支部もそうなりたい。
みんなで強くなりたい!
みんなでバレーが盛んな支部にしたい!
これからも、第一支部全体で生徒を育てたいと思う。
そんな支部のうわさが広まれば、そして少しずつでもこの支部の学校が勝てるようになってくれば、生徒たちが今まで以上に集まるようになり、活気が出るはずだ。
また来年も、もっともっと指導内容ややり方を工夫して、
今年以上の研修会が出来るようにしたい。
第一支部の先生方、お疲れ様でした!
これからも互いに切磋琢磨して、
みんなで強くなりましょう!
みんなで良い生徒たちを育てましょう!
ホントに朝から晩までありがとうございました!
p.s. 写真 撮るんだったなぁ