今日はラボの総まとめテストがありました。
以前書いたようにこの授業は途中からの参加だったので、テスト勉強はしませんでした。
といっても20問中3問まぐれも含めて合っていたので、「勉強しなくても点数とれた!」という喜びがありました。
そう、これが目的!
せっかく勉強しても期待はずれな点数をとってモチベーションを下げるくらいだったら、そしてそれによってフラストレーションを感じることこそ無駄な事はないという戦略が功を奏したわけ!
先生も「試してみる?」程度の新入生に対する期待薄な態度だったので、それも安心しました。
しかし、同じ新入生のなかにもドイツ語で言うehrgeizig(野心的な・功名心の強い)人達がいる訳で、彼女たちの落胆ぶりといったら・・・、御愁傷様。

そして、勉強を初めて1年になるルーマニア人のリータちゃん。彼女はとっても努力家で、元看護士だったせいかラボ系に関してはかなりの知識があり、いつも自信満々。先生からもお褒めの言葉しかもらう事がなく、いつも高みの見物をしていた彼女、選択問題が苦手だとは言っていたけど、本当に苦手なようで、「もっと質問文をじっくり読みなさい!」と先生に言われてました。せっかくの知識もまちがった解釈による答えですべてが無になってしまう選択問題。落とし穴が多いよなー。
こういうとき、日本人に生まれて良かったなーと思う。
だって、私たち選択問題でほとんどの試験をこなして来た訳だから、否定文に敏感だったり、答えの選び方にも慎重になれるわけ。
ヨーロッパは試験だと論文系が多いのかな・・、ドイツはたいてい論文と口頭試問みたいだけど。
リータちゃんよっぽど悔しかったのか、みんなの前で泣いてました。
一見親切そうでかわいらしい彼女なんだけど、何に対してもちくっとした高慢的態度がいつも鼻についていたの。でも、やっぱり人一倍努力してるという事は認めるわー。
でも、私が話しかけたときに、目を細めて一生懸命理解してあげようという表情を作るのだけはやめてくれ!と言いたい。

さて、後半は感染病の授業が始まりました。
ようやくラボ系の勉強が終わったと思ったら、100ページを超える資料をもとに感染症のお勉強がスタート。どんな感染症がお役所に届け出を出さなければならないものなのか、といった法律に関わる所も含まれていて、取りかかりがいのあるテーマです。
それでもひとつのテーマに関して最初から関わっていけるというのはとってもモチベーションが上がります。
導入部分は衛生学の歴史から。これはアロマセラピストの試験勉強とかなりかぶっている感じ。
16世紀に顕微鏡が発明されて病原菌がいることが発見される。
しかし19世紀になってからようやく衛生に対する臨床的実験が始まって、たとえばSemmelweisは塩素を使って手を洗うことによって産褥の際の死亡率を低下させた。
パスツールは微生物の種類が発酵の良否を決定する事を確かめて、低温殺菌法を提唱したり(今でもドイツではこれをパスツール殺菌法と呼ぶ)、ワクチンを開発したり。
時を同じくしてロバート・コッホが、初めて病気の原因としてバクテリアを同定した。
といった歴史をかじり、

次に具体的な衛生方法:
衛生環境を整えるという事は、私たちが自宅で診療所を開く際にとても大切なことであるため、ベルリンにあるロバート・コッホ衛生研究所に衛生方法の資料を送付してもらうことを勧められました。

衛生方法:殺菌消毒、煮沸消毒、紫外線、フェノール、酸化剤、ハロゲン、アルデヒドを使った消毒方法などの特徴を学びました。

身近なテーマだったせいか、生徒たちのプライベートな衛生方法に話がそれたりして、とてもイライラしました。
しまいには自分の子育て面での衛生方法についてまでべらべらと話をする人がおり、「興味ないんだけどなー」というイライラはさておいて、その時間にわからない単語を調べたりできる!とマイナスな感情よりもプラスに物事をとらえられるいい訓練となりました。

ふーっ!今週も終わった!

疲れたー