順番を待つことを、子どもはどのように理解していくのでしょうか。
自分の欲求の抑制。
やりたいけど、この子もやりたいから、待つ。
0〜3歳までは、自己中心的な存在です。
そんな幼い人たちは、
よく大人に「わがまま」という言葉で片付けられることが多いです。
しかし、幼い時から気持ちを汲んでもらい、それを表現し、わかり易く関わってもらえれば、順番を待つことができるようになります。
《 例えばブランコに乗りたくて、Aちゃんが座ったあとすぐに、Bくんが横入り。 》
まず、どんな言葉を子どもにかけますか??
「Aちゃんが先でしょ!」
「順番よ!」
「こら、割りこまないの!」
「あとで来たでしょ!」
どれも、間違ってはいませんよね。正しいことしか言ってない。
だけど、これが幼い子どもだったら、理解できるでしょうか??
大人が使う様々な言葉、
・先
・順番
・割りこむ
・あとで
これらの具体的な意味が分かっているなら、もしかしたら、子どもは自ら身を引き、【待つ】ことができるでしょう。
しかし、1歳や2歳、3歳あたりの子どもにはまず、1番にかける言葉として
「Bちゃんも乗りたいもんね〜」
というBちゃんの
*気持ちを代弁すること*
が必要です。
もしくは、
「Bちゃんも乗りたい?」と尋ねる。
すると、頷くでしょう。
(この幼い人たちは、まだ言葉で表現できなくても、こちらの質問の意味を頭では理解していることがわかります。)
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ここから私が子どもたちに実践していることを書いていきます。
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「Bちゃんも乗りたいんよね〜。Aちゃんに『かしてー』って言おうっか?」
B「かーしーてー」
(まだ言えない場合、大人が一緒に近くまで行って代弁する)
A「ヤダ」
(もしくは首を横にふる)
「そっかー、Aちゃんも乗りたいもんね。(Aちゃんの気持ちも分かり易く代弁)じゃあ、10数えたらー、次、Bちゃんに、どうぞしてくれる?」
リズムにのって
「1.2.3.4.5.6.7.8.9.10!おーまけのおーまけのきしゃぽっぽー ぽーっとなったらかわりましょっ ぽっぽー」
と歌う。
そして交代してもらう。
これを続けていると、私のクラスのみんなは交代してくれるようになりました。
始め、これが染みつくまでは代わりたくないと言うと思います。
そんな時も、
「Aちゃんはいーーっぱい(腕を上に伸ばし、弧を描くようにおろし、ジェスチャーする)乗ってて、
Bちゃんはぜーんぜん(大きく首を横に振る)乗ってないから、
乗りたいのにねぇ〜」
と悲しい表情で伝えます。
…するとしばらくして代わってくれることが多いです。
「Aちゃん代わってくれてありがとう!Bちゃん乗れてうれしいねー!」
いつも、いつでも、
代弁することを忘れない。
ありがとうという感謝を口をする。
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このように、関わっています。
幼い人たちほど、もし交代しなかった時、
“ 大人が力づくで抱っこで降ろす”
ことを、してしまいがちです。
気持ちも分かってもらえぬまま、
(大人が分かっていたとしても口に出して言っていないなら、子どもには伝わっていません。)
降ろされたらどうでしょう??
それはその場しのぎであり、
子どもの中にはフラストレーション(不満)がどんどん蓄積され、それが何処かで発散することとなるでしょう。
あるいは4歳や5歳、小学生になっても他の人には貸さない!
という利己的な子どもに成長するでしょう。。。
また、このトラブルの際によく見かけるのら
「ほら、お友達に貸してあげなさい。」
「あなたもうたくさんやったでしょ」
「あっちのすべり台しよ」
などと言って、保護者が
“抱っこでつれていく”
という光景です。
当たり前のようなこの行動ですが、幼い人たちにも想いがあることを大切にしてほしいです。
その『やりたい』『楽しい』という気持ちを、
どちらの幼い人も持てるよう、仲介役を担うのが大人の役割だと思います。
すると自然に『順番を待つ』ということができるようになると、おもいます。

