第135回研究会(07/13)のお知らせ

皆様  

「原子力政策大綱」(2005年10月)を踏まえて、画期的な「原子力立国計画」(2006年8月)が定められてから間もなく3年になります。この間日本の原子力政策は一応安定した基盤の上に着実に推進されつつあるようで、それはそれでご同慶の至りですが、現実には色々な問題が山積しており、決して楽観できる状態ではありません。とくに今春、米国で民主党のオバマ政権が登場して以来、再生可能エネルギー(いわゆるグリーン・エネルギー)がかつてなく持て囃される反面、ゼロ・エミッションの原子力は、本来その重要性が一層高まってしかるべきなのに、劣勢に追い込まれている印象が強く、折角胎動し始めていた「原子力ルネサンス」機運もスローダウンしているのではないかと懸念されます。

他方、「ポスト京都」の温暖化対策交渉は今年12月のコペンハーゲン会議に向けて徐々に加速しており、日本でも2020年までのGHG排出削減の「中期目標」の策定を巡って難しい選択を迫られております。しかし、そうした中でも、原子力の重要性に対する認識は必ずしも高まっているとは言えず、今後の成り行きには一抹の不安以上のものを感じざるを得ません。

端的に言えば、温暖化対策もさることながら、「無資源国・日本」としてはもっとエネルギー安全保障(エネルギー自給率の拡大)の面に関心を払うべきですが、この点に対する国内の認識と自覚の欠如ぶりは甚だ由々しいものがあると思います。今こそ、我々は、我々の年来の主張である「原子力を軸としてエネルギー自給率を2050年までに50%に高めよ」(2007年10月に福田首相宛に提出した政策提言)を声を大にして訴えねばならないと思います。そして、世間に向かってそう訴え続けるためには、我々自身が、今一度日本の原子力の現状を正確に把握し、しっかりした将来展望を持つ必要があると存じます。

以上のような趣旨で、この機会に、経済産業大臣の諮問機関である総合資源エネルギー調査会の電気事業分科会原子力部会長として、日本の原子力政策策定に重要な役割を担っておられる東京大学の田中教授を講師にお迎えして、講演をいただき、その上で皆様と率直な意見交換と自由討論を行なう場を設けることと致しました。つきましては、ご多忙中ながら万障お繰り合わせの上奮ってご出席下さいますようご案内申し上げます。

金子 熊夫
エネルギー戦略研究会会長
EEE会議代表(主宰者)
  
           記

1.日時: 2009年7月13日(月) 16:00~18:00 

2.講師: 田中 知氏 東京大学大学院工学系研究科
            原子力国際専攻 教授

3.テーマ:「日本の原子力の将来展望と課題」


4.場所: エネルギー総合工学研究所 会議室
       東京都港区西新橋1-14-2  新橋SYビル6階
       電話: 03-3508-8891(代表) 
        (新日本石油本社ビルの対面) 

5.参加費: 特別会員・法人会員:無料、一般会員:2000円

6.申込み: 下記フォーマットで。ただし先着35名様限り(会場の都合で)




<以下をcopy & pasteしてkaneko@hyper.ocn.ne.jp に送信して下さい。>
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私は、エネルギー戦略研究会主催第135回講演・研究会(09/07/13 講師:田中 知)
出席を希望します。

●ご氏名: (ふりかな:       )

●会員の種類:特別個人会員、特別法人会員、一般会員 (該当しないものを削除)

●ご所属・肩書き(元職も適宜):

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