私の夢は終わることを知らない。

『どうして?』

どこからともなく聞こえてくる。
この声は何十年も続いている。

『お前はいったい誰なんだ?』

私はとっさに聞いてしまった。聞かずにはいられなかった。
それが死んでも尚、生きている妹に…。

『私は、ニアだよ。あなたの妹・・・』
妹の偽物は答えた。
私は怒りがこみ上げてくる…。

『違う!ニアは死んだんだ…死んだんだよ………』

私は目の前の妹の形をした人形に声を上げてしまった。
それを聞いた後輩が部屋のドアを強く何度も叩く。

ドンドンドン!
<テラ先輩!どうしたんですか?大丈夫ですか!?>

私は寝ていたベットから起きて返事をした。

『あぁ・・・大丈夫だ。ちょっとベットから落ちただけだ・・・』
後輩のゼノンに心配書けないように、嘘をついた。

この嘘が最悪の事態を招くことになるとは思いもしなかったんだ…

プロローグ完