レミリア=スカーレットの帝王学 第10話「白黒」 後編
このお話は3部作の最後の話です♪
四季映姫=ヤマザナドゥ(閻魔様)が紅魔館の主、
レミリア=スカーレットの最近の目に余るふるまいにみかねて、
お説教をしに行くお話です。
レミリア=スカーレットの帝王学 第8話「正義」 前編
http://ameblo.jp/ee050091/day-20121017.html
レミリア=スカーレットの帝王学 第9話「ブランド」 中編
http://ameblo.jp/ee050091/day-20121018.html
本編
映姫「さて、私がここにきた理由はおわかりでしょう?
運命が見えるあなたの事ですから。
もちろんここから先の運命も・・・。」
レミリア「さぁ?理由なんてわからないし、これから先の運命もわからないわ。
閻魔様が、わざわざ吸血鬼の主である私の館にお越しになる。
そんな些細な出来事に私は能力を使ったりしないもの。」
玉座のように、段差の上に設置された椅子に座り。足を組み、
客人(アポなし)である閻魔に対して見下すような形で話しかける。
立ったまま、椅子に座ったレミリアを見上げる閻魔。
映姫「黒です。あなたは少し傲慢(ごうまん)過ぎます。」
レミリア「黒・・・ねぇ。あなたが、善か悪かで物事を判断するのではなく、
あくまで白か黒かで判断をすることに関しては敬意を払うわ。
正義や善悪なんて下らない言い方をするようなら、
その首をひねりつぶしてしまうところよ♪」
映季「もちろんです。私は白黒つける程度の能力を持ちはしますが、
善悪の判断をする能力は持ちませんから。」
レミリア「そう。なら、あえてご質問させていただこうかしら?
正義の反対は何?」
映季「正義なんていう言葉はこの世に存在しません。
それは物事を正当化する為に使用される言葉と判断しています。」
レミリア「そう。かつて私が紅霧異変を起こした時。
私の目的は吸血鬼にとって住みやすい世界を創る事だった。
太陽の光さえ、霧でさえぎる事ができれば、
この暗い館にとじこもる必要もないもの。」
映姫「その霧は人体にとっては有害な成分が含まれていたため、
博霊の巫女と魔法使いが異変解決として、あなた達と闘った。
結果的には、博霊の巫女と魔法使いが異変を解決したと、
報告を聞いています。」
レミリア「そう。私はあの2人に敗れたわ。だから素直に諦めたの。
でも、もし私があの2人に勝っていたら。
もしくは、仮に幻想郷の住人の大多数を吸血鬼がしめていたら?」
映姫「あなたはきっとタイヨウノヒカリから種族を守り、
外の世界という未開の地を開拓した救世主となりえたでしょう。
ifの世界の話にはなりますが。結局はあなたが言いたいことはわかります。
勝った方が正義だと。そうおっしゃりたいのでしょう??」
ぱちぱちぱちと拍手を叩くレミリア。
レミリア「ご名答よ。」
映姫「立場が変われば、善悪が変わる。だから、私はすべての物事が善か悪かではなく、
その行いが、白か黒かで判断します。
あなたが、執筆しているレミリア=スカーレットの帝王学という本は黒です。
あの本で多くの人が影響を受ければ、みんながみんな、
他人の事を思いやる事ができない自分勝手なふるまいを白と思うようになります。」
レミリア「それは悪かったわ♪ごめんなさい♪」
映姫「くっ・・・!!黒です!!あなたは心から反省している様子が見えません!!」
悔悟棒(かいごぼう)をビシッとレミリアに向けて黒という裁きを下す。
レミリア「フフフ♪素直に言葉にして謝れば、白と言ってくれるかと思ったわ。
流石は閻魔様。さとりでもないのに、私が反省してないとすぐに見抜くのね。
それでも、あなたの機嫌を損ねたままでは私にとっても都合が悪いわ。
閻魔様もこのままでは、帰れないでしょう?
これからの執筆内容は気を付けるわ。自分勝手にふるまえばいいと、
読み手に勘違いされるような内容は載せないようにする。いかがかしら?」
映姫「わかりました。落としどころとしては、申し分ありません。
ただし、あなたは少しプライドが高過ぎます。
謙虚な気持ちを思い出す事。これがあなたの積める善行です。」
レミリア「肝に銘じておくわ。」
今度は先ほどと違って、素直に受け止めたように感じられた。
それにも落としどころをふまえた以上は、
余計な態度はとらないといった計算も含まれている。
今後も警戒が必要であると考え、その場を立ち去る映姫であった。
紅魔館の門の外。
小町と美鈴がまだ闘いあっていた。お互いに服はところどころ破れ、
かなりの傷を負っている。
映姫「小町、帰るわよ。」
傷だらけになりながらも、美鈴は映姫の姿を見るや強い殺気を放った。
映姫「大丈夫。あなたの主は傷一つついていません。
それと・・・もう1人。ずっと殺気を放っている人がいます。」
それまで一切姿を隠していた十六夜咲夜が映姫の前にでる。
映姫「本当に殺す気なら、あふれ出る殺意を消しなさい。」
咲夜「いいえ、閻魔様。本当に殺す気ならもうとっくに貴女は死んでますわ♪」
映姫「私の首根っこ、しかもわざわざ主にばれないように、
うなじの一部を斬りつけたのはあなたの仕業ですね。
閻魔相手に脅迫するとはいい度胸です。
あの時は思わず、声をあげてしまいましたよ。」
咲夜「あれは、警告です♪閻魔様であっても、
うちの食卓に並ばないとは限りませんという警告です♪」
ブシュっと咲夜の首筋から紅い血が流れ落ちる。
咲夜の背後に立つ死神。その逆刃の鎌の先にはおそらくは咲夜のものであろう、
紅い血がペトッと付着していた。
小野塚小町が一瞬で咲夜の首筋を鎌で薄皮一枚切りつけたのだ。
咲夜「くっ!!」
あわてて斬られた首元を右手で抑える咲夜。一瞬の出来事に大きく動揺する。
美鈴「咲夜さん!!」
小町「おっと、ごめんよ。あんまりウチのボスをなめられても困るからさ。
ボスの首に傷をつけた分はこれでチャラって事にしてくれないかい?」
咲夜「ええっ。私の命なんていつでも刈り取れるという警告。
これがそっちサイドの落とし前ってわけね。私は構わないわよ。」
映姫「・・・・・。」
閻魔と死神がその場を立ち去り、
四季映姫が紅魔館を訪れた長い一日は、
結果的に双方が牽制しあうという形で、幕を閉じたのであった。
-fin-
編集後記
どうもつまみーです♪つたない文章ですが、最後まで読んでくれた方は本当にありがとうございます☆
結局言いたいことは、正義か悪かで判断するのはよくないという事です。
アンパンマンに例えるなら、
風邪ひいたドキンちゃんがベットで寝込む。
あわてて、風邪ひいたドキンちゃんの風邪薬をもらいに病院に来るバイキンマン。
しかし、バイキンマンだからという理由で風邪薬をくれと言っても断られる。
暴れて無理矢理にでも風邪薬を奪おうとする。
許さないぞ!バイキンマン!
アンパンチからのバイバイキン。
アジトに帰り、実は風邪薬をドキンちゃんが持ってて治る。
めでたしめでたし。
風邪薬をもらいにくるという行為→白
バイキンマンだからという理由で断られる→白であり黒でもある。
暴れて薬を無理矢理奪おうとする→黒
アンパンチ→白であり黒でもある。
この話は、暴れるバイキンマンも黒ですが、一番悪いのはアンパンマンです。
本来なら、暴れた理由を聞きだして、その上でバイキンマンに薬を分けてあげて、
暴れて壊した分の修理をさせて大人しくアジトに帰す。
正義という旗を持ち、一番力のある人物(みんなに顔が利き、強さもあり、その場をおさめる事ができる人物)がその行為をしないのはもはや黒です。
とまぁ話は長くなって申し訳ないですwww
ちなみに映姫の価値基準は実は8話にも伏線はってたりしました。
美鈴は正義か悪かで問いただした事に対し、
映姫はあくまでも白か黒かでしか返答はしてないです。
誰得情報だよって感じですよねwww
しかも今回、戦闘シーンがないとか、咲夜さん出したいとか思って頑張って、
咲夜と小町のやりとりとか追加したら、
一気に厨二病くさくなってしまったというwww
小説って難しいですね(テヘペロ)
少しでも楽しんでいただけたら幸いです♪
ではでは♪