「最近、偽装表示がバンバン明らかになってるよね。中にはミシュランの星がついてるところもあるらしいね」
「調査員の味覚も大したことない」
「ほんと(笑)…でもあれってそれぞれの企業が勝手に画策したんじゃなくて、業界に蔓延した悪しき習慣になってるような気がする」
「卸業者も一枚噛んでるとか?」
「十分あるだろうね。あまりにも大手企業が多すぎる。業者が勧めてるとか…」
「あそこもここもやってるとか、情報を与えて契約とってるのかな」
「どちらにしてもシェフとかどう思って提供してたんだか」
「知らなかったって言ってる人がほとんどだけど、分からないわけないよね」
「箱とか入れ物にも書いてあるだろうし、それよりも腐るほど食材見てるわけだし」
「プロ失格!だな」
「いずれにしろ、いまホテルで働いている料理人の未来は暗いな。グルか、無知だもん」
「違った意味で箔が付いた(笑)」
「いっそのこと、ミシュラン信者も一掃されればいいのに(笑)」
「ねーねー、聞いてくださいよ! 例の彼女を食事に誘えたんで、ちょっと奮発してひとつ星のレストランに行ったんです」
「どうせなら、ふたつは行けよ(ぶつぶつ)」
「えっ? 何か言いました⁇」
「いや、何食べたのかな…と」
「もちろんコースですよ! いやー、おいしかったなー、和牛フィレステーキっ。弾力が違うんですよね、本物って」
「あやしい…(ぶつぶつ)」
「えっ? やっば違うよなぁ、ひとつ星はー」
「信者、いなくならないみたい」
