動画投稿サイトにとって、DRM などの著作権対策には 極めて不完全な 技術的対策しかしていない。 というのも 完全な対策をすれば、巨額の投資が必要になるからだろう。 付加価値が高い映画動画を配信しているようなサービスであればともかく、YouTubeのような だれでも投稿できるような動画の場合 最高の技術でもって つまり 経費をかけて 守ってあげる値打ちのある動画ばかりではない。その上 投稿してくるユーザ自身が 違法にキャプチャーした TV番組などを アップしてくる可能性もある つまり 動画の質とモラルが一様でない上に いわゆるそのものが 「商品」ではない場合も多いからだ。 だから、 ダウンロードは違法といいながら、実際には YouTube の url がわかれば 簡単に 動画をダウンロードできる ソフトもたくさんあった。 YouTube も 仕様を変えて それらのソフトが機能しないような 細工をしていたようだが、それは いたちごっこであり、 ダウンロードソフトは バージョンアップして、それに見事に対応していたようだ。
そもそも YouTube が 価値のある動画だけを商品として勝負しているのではなく、投稿者の 「承認欲求」を刺激して、多くのコンテンツを 投稿させて そこから得られる「漁夫の利」 つまり 広告収入をメインとしている企業なのだからしょうがないだろう。
批判をかわすためにか、投稿された音楽の波形を AIで 自動で解析し、それが 有名な曲であれば、著作権侵害の疑いがありますよ、よ警告だけは アカウントの所有者に 通知されるようにはなっている。 これは 著作権侵害を危惧する 主に音楽コンテンツの著作権者が コンテンツIDというものを 音楽波形などで登録し、 同じ 波形をもつ 動画がアップされると AIが 数分から数時間で 検知して 自動で 警告がくるというものだ。 しかし、これは 人間ではなく 自動で判定処理されるので とても 荒いシステムのようだが、一応 著作権対策には 取り組んでいますという ポーズ的な範囲にとどまると思う。
