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ミヤコ先生の在外子女教育ブログ@南カリフォルニア 

1992年より南カリフォルニアの育英セミナーで在外子女教育に携わる日々、感じたことを綴ります。

昨日の続きです。

4週間の合宿勉強が終わり、
学校の寮生活に戻っていったN君のご両親から、
4ヶ月後にクリスマスカードが届きました。

開けてみると、
「お陰様で、9月からの新学年では、
英語力別のクラス分けテストで、
英語圏からの入学者に混じって成績最上位クラスに入れました。
クラスについていくのがものすごく大変、と言っていますが、
今のところ、英語以外は全てA評価(5段階最高評価)の成績です。」
という、嬉しい報告でした。

そして、翌年4月に、
「もう一度、夏の合宿をお願いします。」という連絡がありました。
同様にその夏もみっちり勉強したN君。
次の9月からの新学年でも、しっかり成果が出せて、
ご両親からのクリスマスカードには、
「本当に、驚くべきことですが、学年5位の成績です。」
というご報告。

そして、その次の最終学年のスタート時は、
学年3位、卒業時には、学年トップで、
医学部進学を果たしたのです。

その付属校からの医学部進学希望者は、
医学部長との面接が必ず課されますが、
「こんなに高い意欲のあるこの付属校からの医学部進学希望者は初めてだ。」
と絶賛された、という喜びの報告を、頂きました。

人の命を預かるお医者様という仕事に、
真剣に取り組みたいという彼の熱い気持ちが、
学年下1/3から学年トップへの険しい道を、
乗り越えさせたのだと思います。

A先生にお話しいただいたのは、
本当に、彼の意欲を高める、
素晴らしい機会でした。

生徒は、
目標が明確になり、意欲が高まれば、
大人が予想もしていなかった努力をし始めます。

生徒の意欲を高めるためには、
カウンセリングと、そして、
生徒の望む分野の専門家の話を聞く機会が必須、

私たちは考えています。

~~~~~~
育英セミナー甲府校では、
カウンセリングで把握した生徒一人一人の現状と目標に沿った、
具体的な勉強方法の指導と丁寧な解説で、
確実に生徒の実力を伸ばします。
遠隔地の方もSkypeで対応できる場合もあります。

お問い合わせは
メール: IkueiKofu@gmail.com
電話: 055ー215ー0726
中村京子(みやこ)まで。
昨日の続きです。

A先生のお話が聞ける食事会の日。

A先生は様々なお話を聞かせてくださいました。

医学生時代、
ある中東の国からの留学生に、
自分の母国は経済制裁を受けているため、
基本的な医薬品が恒常的に不足していて、
日本なら死ぬことはまずないような簡単な病気や怪我で、
あっけなく一般民衆が死んでいく、という話を聞いて、
その国の一般民衆に基礎的な医薬品を届ける方法はないか、と、
NGOを立ち上げて活動した話。

アフリカガーナの野口記念医学研究所に、
インターンに行った時、
現地に蔓延する皮膚病の原因となるウィルスを特定し、
治療法の確立に貢献した話。

医療過疎地での勤務時代、
本来なら麻酔医と第一外科医第二外科医助手で行うべき手術も、
勤務する医者の人数が少なすぎて、
本当は分業が望ましくとも、
一人でなんでもできるようにならないと現場に対応できない話。

脳外科医の手掛ける手術は、
他の臓器の手術と異なり、
何度も頭蓋骨を開けるわけにはいかないので、
一度始めたら最後まで終わらせねばならず、
長い時は、立ちっぱなしで15時間を超える手術になる場合もあり、
集中力や記憶力や、
細かい作業のできる能力だけでなく、
体力がないと、絶対、医者はできない、という話。

極端に高額なアメリカは異常としても、
他国に比べ、
患者の医療費負担を抑え目にできるのは、
日本の医療現場に立つ医療従事者が
多くの場合、様々な面で犠牲になっているからこそ、
成立しているのだ、
それでも、人を救う為に自分がその犠牲を負う覚悟がいるという話。

病気という辛い局面に立たされている患者や家族が、
不合理な感情の爆発を医者に向けることもあるが
それすらも飲み込める度量が必要という話。

一緒に話を聞いている私たちも、
深々と頭を下げて、
手を合わせたくなるような、
様々な話を聞かせてくれました。
N君も非常に真剣に話に聞き入っていました。

A先生がお帰りになった後、
「どうだった?大変すぎて無理だと思った?」
とN君に聞くと、
「A先生、尊敬します、カッコイイです。
ますます、医者を目指したくなりました。」

そっかぁ・・・
食事会を設定して、よかったねぇ、
お礼のメールを、先生に送ってね、と声をかけつつ、
私の胸にも、熱いものが込み上げました。

明日に続きます。
すみません、昨日は朝7時からの社会人勉強会に加え、
盛りだくさんの1日で、ブログが書けませんでした。

一昨日の続きです。

N君の4週間が始まりました。

1)
英語で書かれた化学の教科書を毎日15ページ読み進め。
分からない英語は辞書を引き、
分からない化学の概念は、化学の参考書を読んで、
それでも分からないことをリストアップして、
先生に質問。

2)
PBT式TOEFLのReading Section 55分の模擬試験に
週2回ペースで、
時間を計って取り組み、点数を出し、
間違えた問題のやり直しと、
分からない単語の調べ出し。
毎日2パッセージ分単語のテストや、
「この文章和訳して」と抜き打ち的に指摘された
英語文章が正確に理解できているかの確認。
模擬試験結果は、毎回点数を記録。

3)
毎日次の1年で学習する範囲の数学の問題を一定量解き進め、
解けなかった問題を、他の人にわかるよう説明するトレーニング。
説明できない問題は、リストアップして、
どう考えてとくのか先生に質問。

これらの決まった学習に、
毎日6時間以上集中して取り組みつつ、
夕方5時から9時は毎日剣道の道場へ。

帰宅すると、胴着の洗濯と、夕飯。
食後の片付けは他の下宿生と協力して行います。

毎日必ず先生から進行状況を確認される逃げられない勉強で、
厳しい日々でしたが、
特に点数で成果が確認できる英語は、メキメキ力を伸ばしていきました。
到着初日に受けたPBT 式TOEFL Reading模擬試験では
40%の正解率だったのが、
4週間の最後には、70%以上の正解率に向上して行きました。

地道に英語ボキャブラリーを増やす具体的な努力を続ければ、
成果は必ず出るのです。

そして、3週間目に差し掛かるころ、
いよいよ、
A先生からお話が聞ける食事会の日になりました。

明日に続きます。


~~~~~~
育英セミナー甲府校では、
カウンセリングで把握した生徒一人一人の現状と目標に沿った、
具体的な勉強方法の指導と丁寧な解説で、
確実に生徒の実力を伸ばします。
遠隔地の方もSkypeで対応できる場合もあります。

お問い合わせは
メール: IkueiKofu@gmail.com
電話: 055ー215ー0726
中村京子(みやこ)まで。
専門家と話をして、やる気スイッチが入った例といえば、
思い浮かぶのはN君とA先生のケースです。

N君が私たちの元に初めて来たのは、
医学部を持つ大学の付属校の最初の1学年が終わった夏休みのことでした。

その付属校には医学部進学を希望するNくん自身が選んで進学したのですが、
学校生活を始めてみると、
医学部進学できるのは学年1位の成績の生徒1名、
成績順位を決定するのは評定平均の他に、
課外活動やTOEFLによる英語力証明による加点、
(TOEFLとは何かに関しては、近い将来、改めてブログで書きます。)
各教科は学年ごとに英語で学ぶ教科と日本語で学ぶ教科が混在し、
英語圏での学校生活後進学してきた生徒が圧倒的に上位を占める状態、
ということがわかり、
最初の1年が終わる時点でのN君の学内成績は、
下から1/3のあたり、
とてもではないけれど、学年1位を取るなど、夢のまた夢、

やる気を無くしかけている時でした。

N君のお父様の部下に私の教え子がいて、
「こんな状況だから英語力を上げてやるにはどこで夏休みを過ごさせたら良いだろう?」
と相談を受け、
私に相談の連絡をくれたので、
「日本語が第一言語の生徒がTOEFLスコアを伸ばしたいなら、
うちで勉強をするのが一番だと思います」
と伝えたところ、
夏休みに4週間、我が家で下宿しながら勉強しつつ、
課外活動の剣道のトレーニングも我が家から通える道場で夏中続ける、
ということになりました。


N君がやってきて最初に行ったのは、
なぜ、成績が学年で下から1/3の状態なの?という
聞き取りカウンセリング。
「成績が取れないんです。」
「どうして成績が取れないの?」
「英語で勉強する科目は英語圏で生活した子が有利なんです。」
「すべての教科が英語で勉強するの?」
「いや、半分から1/3です。」
「じゃぁ、日本語で勉強する科目は、どうして成績がが取れないの?」
「・・・・努力不足だと思います。日本語で勉強できる科目はもっと頑張れたはずです。でも、英語で勉強する科目にものすごく勉強時間とられて、日本語の科目に時間が回せなかったんです。」
「そっか・・・・。じゃぁ、英語で勉強する科目が英語で予習できたら、日本語の科目ににも時間が回せるってこと?」
「そうなります。」
「次の学年で英語で勉強する予定なのは何?」
「化学と数学です」
「じゃぁ、その2科目を夏の間に英語で予習しようか。」
「はい!」
「他に成績に影響することでここにいる間にやっておけることは?」
「PBT式のTOEFLスコアも成績加点が大きいです。」
「よし、じゃぁ、TOEFLの勉強もここにいる間に、目一杯しようか。」
「はい!」
「それと、家族から離れて寮生活のこの学校を選んだのは君自身?」
「そうです。」
「どうしてこの学校を選んだの?」
「学年で1位を取って医学部進学したかったんです。」
「どうして医学部に進学したいの?」
「母が獣医で、家に隣接する医院でベットの診療してるんですけど、
それを見ながら、命を救う仕事いいなと思って。でも、僕は人間を救いたいなと思って。」
「なるほどね・・・私たちの友人に、研究でアメリカに来ているお医者さんがいらっしゃるけれど、実際のお医者さんから、話を聞いてみたい?」
「聞いてみたいです。」
「じゃぁ、4週間の君の滞在中に、食事会を設定するね。
後で、いらしていただく先生のお名前と専門分野とメールで君に送るから、
読んで、どんな質問を先生にしようか、考えてリストアップしてね。
それから、この食事会は、
君のために車で1時間かけてうちまでお医者様にいらしていただくんだから、
食事準備も君自身が中心になってやるくらいの気持ちでね。
準備の仕方は、分かりやすく、君宛にメールしておくから、
よく読んで覚えてね。」
「わかりました!」
で、
N君の4週間が始まりました。

明日に続きます。
1992年から南カリフォルニアで日本人の教育に携わってきましたが、
22年のLAに近いエリアでの生活の中で、
ありがたいことに、
トップレベルの研究現場で研究者として活躍する日本人の友人や、
プロフェッショナルとして賞賛される実績を積みつつある日本人の友人を
多く得る事ができました。

UCLA(カリフォルニア大学ロサンゼルス校)や
UCIrvine(カリフォルニア大学アーバイン校)、
また、
アメリカ有数の研究施設をもつ病院、
シーダーズ・サイナイ・メディカルセンター
http://cedars-sinai.edu
などなど、
友人たちが所属して研究をする場所は
どこも世界有数の研究現場で、
そこで、
世界中から集まってきた研究者たちと
肩を並べて競争に勝ち残るため
日々努力する20代後半から30代、40代の日本人の大人の話は、
高校生にとって、
大きな刺激となるようです。

また、外国人でありながら、
技術実力が評価されて、
米国就労ビザや永住権を得ることができた日本人プロフェッショナルの話は
「できれば将来アメリカで仕事をしたい」
と希望する高校生にとって大いに励みになります。

(そうそう、
アメリカ国籍や永住権を持たない外国人がアメリカで働き生活するには、
アメリカ人の職を奪ったのではなくその外国人の特殊能力がアメリカに必要と
証明でき承認されなければなりません。
ビザを取れたり永住権が取れたりする特殊能力に関しては、
また、別の機会に書きますね。)

高校生中学生たちと対話してくれた友人たちの研究分野を書き出すと・・・・

- 超微弱重力波を捉えるレーザー研究の医療応用 (物理学)

- エイズ研究、HIVに感染しにくい遺伝子変異を利用した遺伝子治療(薬学)

- 癌治療や事故等で顔の一部を欠損した場合の復元技術と顔の欠損による心理的ダメージからどう心を守れるか(歯学)

- 免疫機能など自然界にある機能を高分子に持たせどう応用するかの研究(化学工学)

- 高齢者の認知症例とアメリカではどう症例に対応しているか。特に日本語日本文化が人格形成の大きな部分にあたる日系人や移民日本人の場合の対応。(心理学・社会福祉学)

- 脳腫瘍の抗がん剤による治療法の開発(医学脳外科)

- 自然発生的な形をコンピューターシミュレーションを利用して造形する技術を応用した建築(コンピューターサイエンスx建築)

- 幹細胞研究(生物学)

- 日本の食文化をアメリカに定着させるマーケティング

などなど、

他にも様々な分野の専門家がいます。
皆さん、ありがたいことに、
「高校生と一緒に軽食をつまみながらお話ししてもらえませんか?」
というと、お忙しい中、次の世代のためにと、
「喜んで」とおっしゃってくださいます。

私たちが生徒と専門家が話せる機会を設ける場合、
必ず生徒にさせているのが、
事前にその専門家の専門分野に関する質問を考えること。
専門分野に関する質問をするためには
ある程度基礎知識を得てからがないとできません。

まだ知識の浅い高校生の聞き手が何も事前リサーチせず、
行けば良い話を聞かせてもらえるだろう、という受け身で話を聞くのは、
1人の講演者の話を何十人何百人というグループの一人となって聞くには問題ないかもしれませんが、
話を聞かせてくれる一人に対して、数名の聞き手という状況では、
せっかく話に来てくださった方を
がっかりさせる結果になってしまいます。

質問をするために、話に来てくださる方のお名前を伝え、
どんな分野の専門の方か、
どんな実績のある方かが理解できるホームページ等を伝え、
読んで質問を考えてくること。
このステップ一つでも、
将来を自分で考えるための大きな成長のきっかけになるのです。

次回はプロフェッショナルとの出会いによって
変わっていった過去の卒業生のお話をします。

育英セミナー甲府校では、
私たちの友人であるプロフェッショナルの皆さんと
お話しできる場を、
山梨県甲府でだんだんと作っていこうと思っています。

お問い合わせは、
メール IkueiKofu@gmail.com
電話 055-215-0726
中村京子(みやこ)まで。