女性のデリケートゾーンで突然起こる「おりもの異常」。 「最近、香蕉みたいな黄色っぽいおりものが出て、ちょっと腐ったような臭いがする…」 「鴨の糞みたいな茶色いおりものが…怖くて仕方ない」
こんな症状で婦人科を受診する女性は少なくありません。おりものの色・量・臭いが変わったら、それは体からの重要な警告サインです。放置すると不妊の原因になるケースもあるため、早めの対処が大切です。
この記事では、異常おりものの原因となる主な陰道炎をわかりやすく解説します。ご自身の症状と照らし合わせて参考にしてください。
正常なおりものとは?
健康な女性のおりものは、通常無色透明~少し白っぽいもので、排卵期に量が増えるのが普通です。臭いもほとんど気になりません。
しかし、色が黄色・黄緑・灰白色・茶色などに変わったり、強い臭いがしたり、量が急に増えた場合は陰道感染の可能性が高いです。
女性に多い3大陰道炎と特徴
1. 陰道カンジダ症(カビ・酵母菌感染)
最もよく見られる感染症です。
特徴的な症状:
- 激しいかゆみ(外陰部)
- 白い豆腐カス状・カッテージチーズ状のおりもの
- 外陰の腫れ・赤み・灼熱感
- 排尿時やセックス時の痛み
2. 細菌性膣炎(バクテリアルヴァギノシス)
嫌気性菌などのバランス崩れで起こります。
特徴的な症状:
- 灰白色~黄白色のサラサラしたおりもの
- 魚が腐ったような・香蕉が腐ったような強い臭い
- 軽いかゆみや刺激感
- 放置すると子宮頸炎や骨盤内炎症のリスクあり
3. トリコモナス感染症
トリコモナスという寄生虫による感染(性行為感染症の一つ)。
特徴的な症状:
- 黄緑色・泡状のおりもの(汽水やコーラビールスに似た感じ)
- 強い悪臭
- 外陰の激しいかゆみ・腫れ・灼熱感
- 排尿痛・頻尿
その他の要注意おりもの
- 鴨屎色(茶褐色)+膿っぽい+陰道口の腫れ → 淋菌(淋病)感染の可能性
- 強い悪臭が続く → 子宮頸がんや子宮体がんのサインの場合もある
特に淋病や梅毒などの性感染症は、尿検査や血液検査(RPR、TPHAなど)で正確に診断する必要があります。
繰り返す陰道炎は不妊のリスクに
陰道炎を何度も繰り返すと、炎症が子宮や卵管に広がり、卵管閉塞や子宮内癒着を引き起こすことがあります。これが不妊の原因になるケースも少なくありません。早めに婦人科を受診しましょう。
予防と日常のケアが大事
- 陰道内を自分で洗いすぎない(洗浄しすぎると善玉菌まで減る)
- 通気性の良い綿100%の下着を着用
- 生理用品はこまめに交換
- セックス時は必ずコンドームを使用
- ストレス・睡眠不足・過度な甘い物の摂取を控える
まとめ
香蕉色・黄緑色・鴨屎色などの異常おりものは、体が「何かおかしいよ」と教えてくれているサインです。 恥ずかしいと思う必要は全くありません。症状が出たら早めに婦人科を受診して、適切な検査・治療を受けましょう。
多くの場合、適切な薬(抗真菌薬・抗菌薬など)で改善します。一人で悩まず、専門医に相談してください。