■変化の激しい今の時代に適した、ビジネススタイルは？

起業したり、会社経営をしていると、つい規模が大きいことがすごいこと、というような扱いをされることがあるかもしれません。
何人社員がいて、どのくらい店舗があって、、、もちろん業界業種によっては、その数値が大きい方がいいということもあるでしょう。

しかし変化の激しい今の時代、昨日までの需要が、今日の需要になるとは限りません。

人間どんどん欲が出て、少しうまくいくと大きくしたくなり、気がつくと、どんどん大きくしがちです。
だけど、そうするとダメになった時のリカバリーが難しい。

費用をたくさん投じて、大きな規模でビジネスモデルを作り上げても、固定費がかかる、情勢に合わせて小回りが利かない、時代のニーズへの反応が遅くなる、というようなリスクもあるわけです。

であれば、「意図的にスモールを選択する」くらいがちょうど良い、という考え方でもいいのかもしれません。

今の時代、SNSを上手に使えば、社員がたくさんいなくても、日本中に世界中に広げていくことだって可能です。
小さく初めて、大きな利益を生み出す！そんなことも可能です。

■スモールビジネスを大きな実りにするのに大切なことは

「小さく始めて大きな収益を上げる」にはどうしたらいいのでしょうか。

まずは自分の範疇で、小さく始めてみる。
そしてそれがうまくいったら、周りの数人に教え育てる。
そしてその人たちがまた自分の周りの数人に教え育てる。

それがどんどん広がり、ひまわりのように広がるイメージです。

そのために、ビジネスを作っていくときに最初から意識しておくことは、自動化する前提でビジネスを構築することです。

広げていくときにリスクになるのが、人によって結果に差が出る、品質の違いがでるということです。
せっかく広げていっても、広げた先でそのような不安定な状態だと、クレームから致命傷になることもあります。
そして、自動化・マニュアル化をせずに、人の判断に委ねると、人は「自分ならでは！」というアレンジを入れがちです。それでは安定した状態で広がっていきません。

つまり、人の能力に依存しない、誰でも再現性のある仕組みを作るということが大切になります。

■ビジネス構築に大切なことは

ビジネスを構築していく上で大切なことは、どんな内容でどんなビジネスモデルにするか、基盤の部分のテストを細かくしっかり行うことです。

テストというと、ランディングページ（LP）や告知文のABテストなどが上がりますが、一番大切なのは、告知文云々まで行かないもっと前のところ、基盤の部分のテストです。

基盤の部分が、需要があるのかないのかわからないまま、やりたいことでがふわふわした状態で進んで、LPをいくらテストしても、意味がありません。
ビジネスの根幹となる基盤の部分を、いろいろな可能生を検証してみる。
そしてだめだな、と思ったらすぐに方向転換することも大切です。

例えば、この業界業種の仕事をしよう、と考えた時に、その対象一つをとってもいろいろあります。
例えば「着物」。
新品着物、レンタル着物、リサイクル着物…といろいろありますが、その中でどれを扱おうかな。
古典着物は、、、入れなさそうだな。
リサイクル着物なら、、あ、いけそうだな。

という方向づけを細かく細かくケース分けしてテストしていく。

テストするには、その対象物を取り巻く価格や、状況や、需要や、利益率など知らなくてはいけませんから、どんどんリサーチしていきます。
その中で、これはいけそう、これはいけなさそうと判断を重ねていきます。

そしておすすめなのは実際に売ってみて、ある程度売れ筋がわかってきたら、実際に購入してくれたお客様さまに購入目的を聞いてみるのです。
売り手のわからない、意外な需要がつかめることが往々にしてあります。

何事も実践と検証は大切ですね。

■自分のビジネスの「リスク」を明確にしておく

どんなビジネスモデルにするかを検討するときに、大切なのが「リスクの管理」です。
ビジネスのリスクはいろいろあると思いますが、業種や形態などによって、「リスク」となる定義も様々です。
このビジネスモデルのときに「リスク」となるのは「これ」、と定義付けておくことで、迅速にリスクに気がつきやすくなり、判断を行う上でも指標になります。

例えばリスクの例として、

在庫がたまる
赤字になる
集客に時間がかかる
決定権を他人に預けてしまう

など色々あると思います。

「自分のビジネス」にとって、何がリスクになるのか、リスクを定義付けておきましょう。

利益を150%高め、自動化し手離れさせるスモールビジネスの作り方